キャンプの最終日にM川氏と行った本流に今回も向かった。
あの時釣れなかったリベンジもあるが、まだまだ本流筋の広い川を攻めたい気分の流れもあった。
朝食を食べ損なっていたので、途中で天むすを買い、県境を越え、目的の川へ。
午前中のハッチの時になんとか釣ろうと狙っていた。着くまでの道中は雨が降っていたが、着くと止んだ。
ハッチはあるか?
いつもの弁当屋さんのいつもの猫にあいさつしてもいつものように無視されるσ(^_^;)
沈み石の上流側にいた。
合わせたがかからず。立ち位置を変えてキャスト。今度は出ない。一度だけか。
次のポイントへ。本流筋だが川土手を歩けるので移動は楽だ。
風はなく暑くも寒くもなく、快適ではある。
少し上流のプールを攻めてみるがここでは出てくる魚はいなかった。こんな場所ではやっぱりライズしていないとむつかしい。
でも今更小さな沢に入るのはくやしいし、すぐにはそっちにスイッチが切り替えられない。
山の春の味、コシアブラ、少しだけいただきます。
雨上がりの山里は静かだった。川の横の水田には水が張られ、田おこしは完了しているようだった。
山は新緑の真っ盛りで水田に緑がきれいに映り込んでいた。
キャンプの時の釣りポイントに目立った動きはない。
これからなにかが起こるのか、それとも何も起こらないのか。
ハッチは見られない。単発で小さな虫が飛び去る程度だ。
午前中のハッチとライズに期待したかったが、とにかく投げてみることにした。
天気は上々だった。というか良過ぎるくらいだ。歩いていくうちに少し汗ばんできた。
前回が本流だったので、この日は目先を変えて奥の支流にやってきた。だがこの川の上流には田園地帯が広がっていて、こういう事態も予想しようと思えばできた。
しばらく釣り上がったが一切生物の反応はなかった。やはりこの濁りではダメか? 引き返した方がいいか?
これ以上上流へ行くと次に道に戻るには相当進まなければならない。ここで決断しなければ。
朝買った天むすは全部食べ終わっていた。なのにまた腹が減ってきた。もうそんな時間か。
湯を沸かして昼食の準備をしていると、ちらほらと虫の飛ぶ姿が目に付き出した。
昼食を食べ、水辺に出てみるとダンがいる。その翅を広げる姿、スピナーはいなくてもスペントは有効な気がした。
こんなひらめきによるフライセレクトもいいかもしれない。僕はCDCスペントを結び、目の前の流れにキャストした。
一発で出た。空振り。
しかし、このフライはスレたヤマメであってももう一度出させることは容易だった。
ダンのこの姿を見て、CDCスペントを使おうとピンときた。
雨上がり。陽射し無し、風無し、ハッチ無し。
ふわっと足元から虫が飛び立った。僕はとっさに体をそらした。黄色い! でかい! モンカゲロウだ。
目を凝らす。またモンカゲロウが水面を流れてきた。僕が近づこうとするとぱたぱたっと重たい体をかろうじて支えるように飛び立った。
僕が今立つ砂地のプール。ここでライズすれば。しかしその気配はない。でもモンカゲは一匹、また一匹と飛び立っていく。
半ばあきらめて引き返そうと思っていたが、もう少し進んでみる事にした。
別の場所でもちらほらとモンカゲが飛ぶ。いくらか意識して、黄色系の#12のソラックスを結んでいた。だが相変わらず反応はないままだった。
ふと、気が付くと水の透明度が上がっている気がした。いや確かに上がっている。濁りが全部通過したとは思えないが、その場所場所で川底の石や岸際のアシなんかの生え具合の影響で一時的に濁りが薄まるということはあるのかもしれない。
次のキャスト、着水したソラックスにばっさりとアマゴが飛びかかった。澄んだ水は離れていてもその朱点とパーマークをしっかり見せてくれた。
どうしようか? さすがに僕は躊躇した。
目の前の流れはささ濁り。時期的に田おこしの影響で濁っているのは明らかだった。
必ずしも濁っていたらダメということはないだろうけど、澄んだ流れにフライを投じることをイメージして来たのだから、この濁りを見たらちょっとやる気をそがれてしまう。
それでもせっかく来たんだからちょっとやってみるか、と僕は流れに入った。川底がクリアに見えないだけでかなり歩きにくい。
ハッチするカゲロウに対してのライズがなくても、釣りに影響することはある。
カゲロウが導いてくれた一匹。
ヒレは水中にあってこそその機能を発揮する(当たり前かσ(^_^;))
マルちゃん正麺冷やし中華。コシアブラを添えて。
チェルノバマダラカゲロウ登場。チャンス到来か!?
良過ぎる天気は、澄んだ水も濁りも強調するみたいです。