2018 釣乃記
第十二話  梅雨の暑さの妙薬
これはどう見ても同じだ、と思った。
キャスティングしてフライを流れに浮かべる。緩いところを流してみるが、フライにはなんの変化もなかった。
ひょっとしたら前日に誰か入ったのだろうか? 反応がないとすぐにそういう事を疑ってしまう。しかしその可能性は高い。

土曜日か日曜日か、さんざん迷って日曜日に釣行を選んだ。
予報の土曜日雨は思ったほど降らなかった。
人を知らないトンボ様。 む、無防備すぎる(^^;)
体高はあるが体長がイマイチ(^^;)
ギンギンに陽の当たる流れ。出ないな〜。
週の半ばにはまとまって降っていた。それによる増水を考えると一日でも遅い方が水位が落ち着いているというのも考えた。しかし土曜日のちょっとだけの雨なら、水位さえ問題なければきっと条件は良かった。

それにしてもこの日の水位は前回この川に来た時に酷似している。
あの時も平日にまとまった雨が降り、水位が引きつつある時に当たった。
前回はテンポよく釣れた同じ流れ。この日は魚の気配がしない。水位は全く同じと言ってもいいくらいなのに。
低い堰堤手前でようやく小さいアマゴが出てくれた。すでに流れは直射日光が容赦なく降り注いでいた。

まだ昼前だったが昼飯にすることにした。なんとなくリズムに乗リ切れない。休憩して空腹も満たして、頭も気持ちも切り替える必要がある。
一投で出た。元気のいいアマゴだ。食べて休んで寝て、それだけで釣りの流れが変わる。そんなものなんだ。
アマゴを流れに返し、僕は上流を見た。ここは初めてやる流れだ。もう少しやってみようか。

しばらく釣り上がってみるが、また反応がなくなった。
上流から風が吹き抜けた。蒸し暑さが消えていき、カップめんの辛さもいつの間にか収まっていることに僕は気が付いた。
思いがけず辛いカップめんと、トンボ様やケロロ様の訪問でなんとなく時間だけが過ぎた。
いつまでも口の中が辛くてひりひりするから眠れないと思っているうちに眠っていた。
たぶん数分寝ただけだろうけど、目が覚めるとなんだか蒸し暑い。風がない。前回は川筋の風が気持ちよかったが、この日は凪いでいる。
少し上流の流れに降りた。すぐにやや深みのあるいいポイントが目に付いた。
梅雨から始まる暑さは慣れない体に堪えます。
午後の部すぐのアマゴ様。やっぱりもぐもぐとすやすやは効く。
全粒粉入りの麺はカップと思えないクオリティ。
辛すぎるスープがなんとかなりさえすれば(^^;)
AFURI の柚子らー湯麺は超絶辛い。
前回の塩ベースののカップは秀逸だった。
ケロロ先生、石化けの術ですか!?
すやすやタイムもAFURIの影響が・・・。