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其ノ四百三十八 五月の青い海と島 | ||||||||||||||||||||
GW前半の里川釣行でまずまず満足できるヤマメとゴギを釣った後、今度は海だなあとぼんやり考えていた。 カレンダーだと平日だが、ずっと休みになっている人もいるだろうから、釣り人が多いかどうかは行ってみないとわからない。天気はずっといいから、風さえなければ釣ることはできると思っていた。 前回U君との島の釣りで、日中も良くなってきているのは確認済みだ。 |
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空も海も島も風さえも、みんな青。 | ||||||||||||||||||||
七つの橋の島の四番目、中央港。防波堤付け根側の特等席は先行グループに占拠されていた。若い人が五人居る。 先端付近に一人、二組の間に入れるがどうするか迷った。満潮まであと少し。今が上げ七分の一番良い時なので、これ以上移動でロスしたくなかった。 僕はここでやってみる事に決めた。防波堤外海側は小さなベイトの群れが見えていた。条件は良さそうだが。 |
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高カロリーもぐもぐタイム。ちょっと多すぎた(^^;) | ||||||||||||||||||||
風はほぼない。気温もそこまで暑くない。これから上がってくる予報だ。紫外線は強いのはわかっていた。この日はUVカットの長袖シャツ、帽子も首まで覆うネックフラップで日焼けを回避する。 防波堤先端の人には動きはない。逆に付け根側特等席のグループはにわかに騒がしくなってきた。アジが釣れ始めていた。なかなかの良型。五人の全員にまんべんなく次々と。群れが入ってきているようだ。 グループと僕とはそんなには離れていないから、僕のところでもアジが釣れても良さそうなものだが、アジもメバルも全く反応がない。コツリとも言わない。 |
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潮は満潮を過ぎた。グループの快釣は続いていた。僕も先端の釣り師も釣れていないのも同じだ。 あきらめて場所を変えるか、と思い始めた時、グループの人たちが帰り支度を始めた。色めき立ったのは僕と先端の釣り師だ。 グループが帰ったら僕たちはすぐにその場所へ移動した。 「そこでやるの?」と先端釣り師が聞いてきたので、頷くと彼は僕から少し離れて釣り始めた。 |
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なんとか釣れたメバル様。やっぱり場所だな〜。 | ||||||||||||||||||||
反応はなかった。あれだけグループ釣り師が釣っていたのに、もうアジの群れは去ったのか。先端釣り師も釣れていなかった。 グループ釣り師は引き際の潮時を熟知していたとしか思えない。 先端釣り師はとうとうあきらめて帰って行った。彼も僕が釣れていないのはわかっていただろうから、複雑な笑顔で僕に会釈して去っていった。 |
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僕も青く染まったような、そんな島の一日。 | ||||||||||||||||||||
僕も帰ろうかと迷ったが、ふと最初にやった防波堤中央部でもう一度やってみようと思った。 海を覗くとメバルの魚影が見える。さっきは居なかったのにいつの間に。 キャストするとゴゴンっと強い引き。胸が高鳴った。 目の前を見ると島も本土も青く染まっていた。 またアタリがあり、ロッドが青い海に引き込まれた。 |
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最後に#5ロッドを大きく曲げたメバル様(*^^*) | ||||||||||||||||||||