2018 釣乃記
第八話  増水の渓の一日
突如現れた倒木。動きそうな気もしたがどうか?
ひーひー言いながら道路を塞ぐ倒木を引きずろうとしていたら、あとから車がやってきた。
その車の人たち二人と協力し、倒木を無事取り除く事ができた(ほとんど二人のうちの若い人がやったようなもんだ(^^;))
しかし奥の道は強く雨が降ったあとはどうなっているかわからない。今回は助かった。二人はスキー場のスタッフジャンパーを着ていて、車を停めたあとは山へ入っていった。山の管理会社の人か。
僕はどうするか迷っていたらもう一台、軽トラがやってきた。釣り人だった。

川に降りて一投目、息なり出た。掛かった魚は増水の流れに入ったのでどんどん下流に流されていく。
すごい引きだったが、途中でスレだとわかり、僕は強引に魚を引き寄せた。
岸際の流れの緩いところに避難していたアマゴだった。こんな調子で緩い流れに魚が入っているのなら、と僕はこの日の釣りがすごいことになるのではないかとにやつきながら思った。
例によって忘備録の本HPを見るとこの日のこの川は十三年ぶりに入る。そんなに来てなかったのか。
幸先のいい一匹目、と思ったのだが。
ざっと釣り上がって結局マトモなのは最初のスレの一匹だけだった。
十三年前はこんなじゃなかったように記憶している。
朝の軽トラ釣り師の入った区間の道沿いを車で移動しながら、途中で昼食をとった。
と、軽トラ釣り師が自転車(脱渓地点に置いていた)で通りかかり、場所を移動して一緒に昼食を取る事にした。
ルアーマンのその人はこの辺りをテリトリーにして幅広く釣りをしている人だった。
増水の流れをいく。魚はどこへ避難したのか?
最後に釣った一匹。苦戦の季節が始まる予感(^^;)
その人と思いがけずいろいろと話し込んだ。僕のやるフライフィッシングの話しから海のメバルのフライの話にまでなった。その人は以前はテンカラをやっていたことがあるらしく、僕の行く釣り具屋にも行ったことがあるという。
今となっては改めて僕の釣りのことをあらためてほかの人に話す機会はほとんどない。だから、こうやって僕の釣りを話すことが新鮮に感じた。僕のfacebookを見せると彼はすごく楽しそうに僕の写真を見てくれた。
増水した川で釣りがイマイチな時だから、こんな時間の過ごし方もあってもいいんじゃないかと思った。
その人にここが良いと言う場所を教えてもらい、僕たちはぞれぞれ分れて釣りに向かった。
しかし僕が釣り始めると、道路の上から長竿を伸ばして釣る人が現れ、僕はそこで釣るのを断念した。
実際どこの流れも増水でポイントが消えている。ドライではむつかしい。別の支流に入り、ようやく小さいアマゴを一匹。
ルアーの彼は釣っただろうか? 僕はもう少しだけやってみようと、増水の流れを遡った。
もぐもぐタイムは鶏白湯ラーメンと蒙古辛旨飯。
蒙古辛旨飯、ホントに辛いっ!(>▽<)
軽トラの釣り師は僕にどこに入るか聞いてきたので、逆に彼の入る予定を聞き、そこを譲った。彼の言う区間はかなり険しいところだったので、もとから僕は入る気はなかった。そして僕の入った別支流の区間で息なりの一匹。僕は気分を良くして、先へ進んだ。しかし増水は予想以上で、次々と通らずが現れてそのたびに斜面をよじ登って道路まで上がって巻くことになった。
しかし、その後その流れでは魚の反応はなくなった。最初の一匹は竿抜けのポイントだったかもしれない。そのあとすぐに通らずがあったし、そう考えるのが自然だ。