2018 釣乃記
第参話  気ままな春のライズの中で
また迷いが出た。
ドライフライを流しても変化のない水面。前回は同じ場所でニンフが当たった。
ハッチはある。ライズはない。僕はフライをニンフに付け替えた。そして、反応のないまま川から上がった。

午前中は本流筋を二ヶ所。例によってドライとニンフを取っ換え引っ換え。見事に空振りだった。でも気温はぐいぐい上がってきているのがわかった。
しかしそのポイントでは一度もフライに出なかった。何投かするうちにライズも止まってしまった。あと一ヶ所。そこをしくじるともうこの先に期待できる場所はない。
最後の場所、ライズしている!この日はライズに助けられ、そっぽを向かれている。
今度こそ。僕はライズしたあたりを狙ってキャストするが届かない。何投かしてドンピシャリのレーンに乗った。
そして、今季初の重い感触は最後まで途切れる事はなかった。
引きはかなりのものだったが、サイズもうちょい。大きくなってね(^^;)
場所を変えると開花している木もあります。
二週間空いての釣行だったが、前回と状況が変わっていない。桜や地面の花はかなり彩りを増しているが、川に降りた途端にヒンヤリとして二週間前に戻ってしまうようだ。
三ヶ所目は毎回寄っている支流と本流の合流点に向かった。すると前を走っていた車がそのポイントの土手に入っていった。タッチの差で先に取られた。
ちょっと気が抜けてしまった。ここでひと息つくのもいい。僕は珍しく正午に昼食を取る事にした。
3釣行連続もぐもぐタイムを実施。やっぱりもぐもぐは大事。
市内は満開だったのに、西の川の土手の桜はまだつぼみ。
苦行のような三月上旬の釣り。よくなるまで待てばいいのに、あちこちで早々とヤマメを釣った話しが聞こえてくると、なかなか待てるものではない。そうこうしているうちにパリッとした釣果を得られないまま三月が終わりかけている。前回ニンフで小さいアマゴを釣っているものの、あれで無事解禁できたとは思いたくない。
もぐもぐタイムを終え、ライズのポイントへ向かった。近くに釣り師らしき車はなかった。まずはホッと胸をなで下ろし、川へ降りた。すぐにひとつめのライズポイントがある。そこを攻める前に手前の流れでチビが一匹。素早くリリースし、ポイントに向き直ってフライを乾かしていると、・・・ライズ!
このあとライズへの期待大の場所へ向かう。朝の本流はライズはなかったが、この日の気温水温からすれば、午後のポイントは必ずライズするはずだ。

本当ならすぐにも行きたいし、こうやって昼食を食べている間に誰かに入られる可能性もある。しかし、一番いい時間帯に入りたいというのもある。
こうなると運だ。それも含めて釣りなのだと、僕は湯を注いで五分経つのを待つことにした。
最近もうよろけずに歩く事はできそうにありません(>▽<)
数ヶ所で飛沫。僕は去年好調だったクリップルダンを結んだ。そしてライズしたポイントを次々と攻めた。一度だけフライに出たが空振り。それ以外は全く出ない。水面ではないのか?
僕は次のポイントに向けて上流へ歩いた。まだ草木の伸びていない川原は歩きやすくて助かる。しかしこの陽気でじわりと汗ばんできた。
次のポイントもライズしていた。季節の進行はこうも釣りの様子を変えてしまうものなのか。
何年ぶりかでやまえんごさく発見!
鮮やかなムラサキのスミレ。コントラスト強め。