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其ノ四百三十六 危機的ニャンコ先生の島 −十− | |||||||||||||||||||||||
あとから知ったのだが、この日高速はいつも通る区間が冬タイヤ規制されていた。 だから島に来て正解かと言うと、10mを超える風速では釣りが成立せず、移動する度に来るんじゃなかったとぶつぶつ呟くことになった。 寒の戻りだとニュースでしきりに言っていたので、早々に川行きから島行きに変える決心はついていた。しかしよりによってここまでの強風とは。 |
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かろうじて残っていた島の桜を見て、ちょっとひと息。 | |||||||||||||||||||||||
小潮で満潮が14時のこの日、七つの橋の島の三番目でちょっとやったが、暴風ですぐに心が折れた。 風裏は、と頭を巡らすが、思いつかない。そのまま四番目の島のランチ会場で昼食。 なんとここ、海岸のすぐ横の公園なのにほぼ無風だった。らーめんを食べながら見る海には葛飾北斎の富嶽三十六景に描かれているような波が立っている。なのにここは無風。なんとも不思議な空間だった。 |
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恒例釣行もぐもぐタイム。AFURIのらーめん うまいっ! | |||||||||||||||||||||||
雪かと思ったら黄砂を含んだ雨でした(^^;) | なんとも不思議な色合いの空と海。 | ||||||||||||||||||||||
四番目の島の中央港、やはり暴風の只中。なんとかやってみるものの、釣りになっているかどうかわからない。ほかに釣り人は居なかったが、すぐにひとりやってきた。 「すごい風ですね! 来るんじゃなかったです」と言うと、「まだここはなんとかなります。よそはもっとすごい」とその人は笑って言った。ふむ、そういうとらえ方もあるか。その人は防波堤先端へ。僕はまたキャスティングを試みてみることにした。そして風の弱まったホンの瞬間にキャストした時、数回のリトリーブでチビメバルがかかった。 |
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防波堤先端の釣り人は帰り、入れ替わりで一人来たがその人もすぐに帰った。 風は弱まる気配はなく、気温も低くかなりバテてきた。 僕はまた三番目の島へ戻ってみる事にした。ちょうど満潮になった頃だ。 満潮の三番目の島の港、全く釣れそうな気がしない。風も強いまま。これはもうやめて帰ることも考えるか。 ふと見るとこの島のニャンコ先生、この日もおられた。 |
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ニャンコ先生! 激しすぎる気象変化、大変です(^^;) | |||||||||||||||||||||||
「今日は散々ですよ。」と話しかけると、「にゃあ」と応えらえた。「にゃあ」の意味はなんだろう? まだやれということか? などと勝手に想像したが僕の中では夕まづめまでやってみるか、と徐々に思い始めていた。直近二回のソルトは夕まづめに助けられている。そしてその時間が近づいてきた。 風が止んだ。それも驚きだったが、山の稜線に日が沈んでの一投目、息なり来た。 |
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日没とともに、それは始まったっ! | |||||||||||||||||||||||
日中の暴風と釣れない釣りはなんだったんだ? ワンキャストワンヒット。反応無しの回は一度もない。 強い引きを一度バラした。前回のバラしが蘇る。しかしその後また強烈な引き。十数秒ファイトでキャッチできた。 良型を釣ってホッとした時、ラインがバスケットからこぼれ落ち、蛎殻に引っ掛かりとれなくなった。こうなるとラインを切るしかない。 最後がいかんにゃ、とニャンコ先生に言われるな。 |
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せっかく良型メバル様においで頂いたのに、ライン半分ロストです(>▽<) | |||||||||||||||||||||||