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2019 釣乃記
第拾五話 渇水の川に彷徨う
行ってみなければわからない。どの釣行でもそれは言える。天気予報や気象庁の降雨のデータを見るだけでは、釣り場の状況は正確にはわかならない。
今回は渇水なのは想像できていたが、僕は川へ向かった。 行けばなんとかなる、そう思ったし、行かないで後悔するよりも行って後悔したほうがいいと思ったからだ。 最初のポイント、いきなりライズがあった。 ホラ、やっぱり来てみなければわからなかったな。
もぐもぐタイムも釣れていないと盛り上がりません(^^;)
「昨日の雨で今日は増水、明日がベストと読んだんだ」
渇水の釣りの翌週、釣り具屋で常連のHさんやYさんにそう言った。なんだか行かない言い訳をしているみたい。 実際金曜日の朝は僕の住む地域に避難勧告が出るくらいの雨量だった。 午前中には雨は上がったが、僕は翌土曜日は一日待って日曜日に釣りに行こうと決めた。土曜日に行ったとしても、増水で手が出せない川の状況が目に浮かんだからだ。
金曜日の避難勧告の雨の一週前の週末、渇水覚悟で向かった川はやはり厳しく、河畔林で日陰の流れでもヤマメが出てくることはなかった。
最後に入った細流で小さなヤマメを釣って帰ったのだが、それまでわりと良い釣りが続いていただけに、かなりがっくりきて帰路に着いた。 それもあって、この週末はまとまった雨と増水、そして減水のタイミングを読みに読んで、慎重に日曜日の釣行を決めた。 久しく感じなかった緊張感が僕を取り囲んだ。
ヌルで石が滑るから、何気にへっぴり腰(^^;)
風に湿気が混じってきた。雨が近づいている。
ところが土曜日、釣り具屋へ行く途中の町中の川はいたって平水だった。
もちろん北部の川と比べると降水量やその時間、流れ込む水量やこらえられる保水機能など、同じ条件で比較しきれないことはかなりある。だが、ある程度傾向は掴める。増えた水位の減り具合などは結構参考になったりする。 増水したはずがあっさり減水したのは降り方や量次第だが、ひょっとしたら釣りは土曜日でも良かったかも知れない。ま、自分で決めたことだ。日曜日に賭けてみるよ、と釣り具屋で熱弁をふるった。やっぱりいい訳っぽいな。
しかし、ライズは獲れなかった。アプローチに失敗したか? ヤマメがかなり神経質になっているのはやはり渇水が影響しているのは明らかだった。見た目はそんなには水位は低いようには見えなかったが、平水時からかなり太い流れの川だからきっと少し減るだけで川の中への影響は強くあるのだろう。
場所を移動した。上流側、河畔林で川筋は日陰になっている。ここなら何匹かは釣れるだろう。僕はドライフライをテンポよくキャストして釣り上がった。渇水とは言え、いかにもヤマメが潜んでいそうな好ポイントもある。慎重にそこへキャストした。
梅雨の接近を知らせる花が咲く。
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この日、唯一の反応。厳しすぎる(>▽<)
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