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2019 釣乃記
第弐拾弐話 緑に埋もれた谷底へ
二度目の入渓で釣れたアマゴ様。清れつな流れに磨かれた魚体。
(これは、ダメかも)
僕は谷に降りて流れを見てそう思った。この谷も今回の降雨には勝てず、とうとう増水してしまったのか。 何ヶ所かやってみたが、どこも水面が白く泡立って釣りが成立しない。 (やってしまったか。今回ばかりは来るべきではなかった) どうするか? 川を変えようか迷ったが、増水時にここより可能性のある川を僕は知らない。 更に下流へ向かった。この谷の最深部に近いあたりまで来た。
上の道路に戻り、道沿いの土産物屋へ寄りキュウリを買った。とげとげがしっかりしていて、スーパーでは見られないキュウリだった。すると「豆はいかが」とレジの女性。豆はその方が作ったモロッコインゲン、うまいという。それではとそれも買った。あれこれレシピも教わった。ビールの良いつまみになるかも。
少し前の大雨、この辺りがかなり降ったはずだった。大丈夫でしたかと尋ねると、かなり川が増水しぎりぎりのところで雨が弱まったらしい。もちろん止んでから増える事もある。十分お気を付けてと伝えた。
コロッケニャンコ先生! 雨宿りご苦労様です。雨、止みますかね〜。
やはり釣果があるとすやすやタイムも気持ちいい。
またゴギが釣れた。強い流れの横の緩流帯にフライを浮かべるとほぼ出る。小さいけれどこの増水だから、釣りができるだけでも良しとせねばなるまい。
少し広めの開き、例によって緩流帯にキャスト。グネッと魚体がうねった。 反射的に合わす。ドンっと重さが伝わった。魚は流れに沿って下り始めた。止められるか? 昼飯を食べたらだいぶ落ち着いた。雨は降ったり止んだりで、今は降っていない。
川は見えないが確かにある。音が聞こえるもん(^^;)
モロッコインゲンとキュウリ、おいしかったです。
谷底の空間。やはり増水はしていたが。
(あ、そう言えば)このあたりの流れは普段は伏流水だ。僕は車を広い場所に寄せ、流れをのぞいてみた。
(!)良いじゃないか!! 多少水位は高いが釣りができないことはない。こんな場所があったなんて。一気に志気が高まってくるのを感じた。 増水は増水だが、ポイントは消えていない。やっぱり普段は水が砂礫層中を流れる場所だけに、ほかの手がつけられない増水とは違う。降りてすぐに小さいゴギが釣れた。大振りのパラシュートでだ。
昼飯前に掛けたゴギ。流れに入られ下られた。なんとか寄せてすくおうとするが入らない。
強引に寄せて何とかキャッチ。ホッとした。 そのすぐあと、また良型ゴギが掛かった。今度も流れに入られたが強く寄せた。と、あっさりバレてしまった。 キュウリとインゲンを買って車に乗り、さてどうするか? スッキリしない。心残りがある。僕はバラしたゴギを釣りにまた谷の深部へ降りていく事にした。
この谷へ向かう道路はかなり標高が高い位置を走っている。途中から枝道に入るが、今度はぐいぐいと標高を下げていく。この季節だと枝葉が伸びて川筋は見えるはずもない。深く切れ込んだ谷底へ降りていく感覚だ。
ひと月前の増水時、この先にある谷は十分釣りになった。そしてボウズをまぬかれることができた。累加雨量が多くてもあそこなら・・・。 で、期待のこの谷だったが、どうにも釣りができる雰囲気ではなかった。
定番スパイダーアントと改良型マシュマロパラシュート。
久々にカレーのないもぐもぐタイム。
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増水の釣りを成立させてくれた流れとゴギ様に感謝です(^人^)
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