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2019 釣乃記
第七話 止まる季節、抗うヤマメ
う〜ん、冷たいですなあ。これはどうだろう? ドライに出るんだろうか?
僕は流れを歩きながら、居れば出る、と自分に言い聞かせてキャストした。 出ない、キャスト、出ない、キャスト、・・・。 ライズの期待のポイントまで一気に来てしまった。少し時間が経ったので、ひょっとしたらと思ったが、まだライズはない。 虫はちらほらと翔んでいる。少し待とうか。このまま投げて良い事になるだろうか?
落ちる花びらに芽吹く草。季節が入れ替わる。
出ました! グラマラスボディ(*^^*)
満開の桜を見つつ、もぐもぐタイム。
週半ばにまとまった雨が降ったので、この日はイケると踏んでいた。ところが釣行の週末の釣りエリアは朝の最低気温がー1度に達していた。この寒暖差は間違いなくヤマメの活性を押し込めてしまう。
しかし、時間の経過とともにヤマメの活性は戻ってきた。これならこの日一番期待しているライズポイントはかなり良い状態で攻められると思った。 で、そのポイント、ライズは見えないがドライフライへの反応はきっとある。僕は右岸の葦際の流れにフライを落とした。これ以上ないという良い筋をフライは流れた。ピックアップ、そしてまたキャスト。今度も良い。そしてピックアップ、キャスト。
出ない。そんなはずはない。あそこを流して出ないとしたら、考えられる理由はふたつ。
魚が居ないか、先行者にやられたか、だ。 そしてどうやら理由は後者だったようだ。ま、それは仕方がない。それも釣りだ。 ただその先行者の影はまだ感じる。このあと昼飯をと考えていたが、そんな悠長なことは言ってられなくなった。 僕はしっかり距離を開けて、その上流部へ入渓した。で、いきなり目前でライズがあった。
昼飯と昼寝を済ませ、もう一ヶ所、良型を狙える流れに向かった。そこだけを狙う。
流れに桜の花びらが列を作っていた。その先へキャスト、ズバッと魚体が翻った! 空振り! でかい! もう一度キャスト。出ない・・出たっ! 空振りっ! 最後にやってしまった。 「釣れたかい?」と集落のウォーキングの人たちに聞かれた。 釣れたと言うと、「良かったじゃないか」と返され、僕はまたここに来なきゃ、と思いながら曖昧に笑い返した。
もっそっっと、ゆっくりライズした。僕は目を疑った。良いのが居るじゃないの。
ドライで不安はなくなった。僕は#18を結び、ライズのレーンの上流側へキャストした。 ズバッと魚体が翻った。合わすが掛からない。食ってない。 ドラグが掛かってたか。チャンスは一度っきり。もう出ない。 フラットな流れ。ゆるい流心を流すと岸際から超高速でフライに出てすぐ戻った。早すぎて合わせが間に合わない。 慌ただしくなってきたな〜。
ケロロ先生っ! 桜も散り始め、これから暖かくなっていくはずでは?
まだ桜の残る花の里。もうすぐ田植えが始まる。
良型釣っても最後にやらかしたら、足取りは微妙です(^^;
#18をキャスト。反応しない。ライズはまだしている。#22に結び替えた。反応なし。
ライズは止まってしまった。 なかなか手ごわい。 それにしてもこの日は数回は出たがノーキャッチだ。まさかの季節の進行停止で無理もないが、このままでは帰れない。 その更に上流部、去年もまずまずの型を釣ったポイント。 一投目、ボソッと出た。合わすとぐぐぅ〜っとロッドが引き込まれた。 ![]() ![]() ![]() ![]()
はらはらと桜舞う中ですやすやタイム。
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