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2022 釣乃記
第拾話 皐月の釣り、釣友と
足元まで寄ってきた。(ネット内径ジャストサイズか)と僕はさらにロッドを上げながら内心ニヤリとしていた。何しろ釣り開始3投目でのヒットだった。
プッという感触。(!?)あ?バレた。なんとバレた。最後にロッドを上げたその力に針掛かりが負けた。なにやってんだよ、もう。 GW中盤の日、気温も紫外線も強烈に放たれて僕達を貫いていく。 山の木々は新緑から濃い緑への移行期で、むくむくと枝葉が伸びていくのがわかるようだ。 KSさんはライトウェイトのツーハンドロッドでウェットフライで釣るシステムだった。事前にそう聞いていたので、そんな釣り方も僕のドライフライの釣りも両方できそうな場所を選んで入った。
その場所、第一支流本線に第二支流が合流する、その第二支流側で僕が3投目で掛けてバラした。合流点からKSさんがやり始め、僕は大きく回り込んで下流の瀬をやってみた。 その瀬でライズ! 僕は先程の失敗を取り返そうと慎重にキャスト。出た! 空振り! 更に下へキャスト。出た! 空振り! ホントになにやってんだ、もうっ! KSさんがくだってきたのでKSさんの釣りを見てみた。ロールキャストのようなDループ系のキャストで下流に伸びたライン。ターンさせているのが見ていてもわかる。そしてヒット。おお、こんな感じなのか。 ぴーかんの本流。されどヤマメの活性高し。
KSさん、ドライフライでもヤマメをキャッチ。
僕たちは釣り場の近くにあるキャンプ場に向かった。KSさんは食料調達のためのコンビニくらいあるだろうと思っていたようだ。そんなものはあるわけがない。
レストハウスでおにぎりを入手したKSさんと昼ごはん。駐車場横に木陰のいい場所が空いていた。 KSさんは今夜は別の釣り仲間と合流し車中泊。翌日も釣りの予定で、この日もこの後夕方までは僕と釣りをするつもりだ。 でも僕たちはこの場所があまりにも居心地が良すぎて椅子に座り込みすっかり話し込んでしまった。 釣友のKSさんがGW中に九州からこちらに来ていた。車中泊でこちらの川を釣り巡る数日間のうち、何日かを一緒に釣ろうと、事前の連絡でそういう話になった。
KSさんとは去年の夏のゴギ釣りが最後で、その後地元の九州に帰られてからはメッセージのやりとりのみだった。 今年は九州の大きい川の釣りをやっていたそうだが、一番いいこの季節に合わせての参戦だった。 待ち合わせ場所で落ち合うと、あれこれ話が止まらない。でもまずは釣りをしようと、川に降りた。
極上の昼ごはん会場。気持ち良すぎました(^^;) KSさん、またそのうち。
場所を移動して次のポイントへ。そこともう一つ次のポイントは両方とも車が停まっていた。釣り師に間違いない。
この辺りでほかに有望ポイントはと、僕は頭を巡らせた。そしてずっと下流部の場所が頭に浮かんだ。ただそこは開けた場所だから、こんなドピーカンの日にどうかと思ったが、KSさんに言うと 「行ってみましょう」と即答だった。 そこは川幅の割に水が控えめだった、少し上流で取水されているからだ。 木陰のテーブルで、広島駅弁でもぐもぐタイム。
ライトツーハンドでウェットの釣りのKSさん。
車の下のニャンコ先生、ぐで〜っとしてるけど、大丈夫?
「ドライフライにバッチリの川やね」とKSさん。ツーハンドから定番手ロッドに持ち替え、透明な流れにドライフライを投じた。
こんなに開けて極端な深みもない場所なのに、ヤマメの付き場がある。そこにKSさんのフライが流れていき、素直にヤマメが出た。 続いて僕。岩陰の少し深いレーンを通すが出ない。 ここはほんの短い距離にヤマメがいるので、チャンスは少ない。 更に先の流れのぶっつけ脇、赤い色の魚体がフライに食いついた。
レッドバンドヤマメさん。こんな色の魚体が真っ昼間に!
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