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2022 釣乃記
第拾肆話 渇水の川の辛抱
五月下旬と言えば梅雨が近づくか、すでに入ってしまっているか、なのではないか?
それが週の中日の雨も降ったか降ってないか微妙な雨量で、当然川は超渇水の状況なのは疑う余地は全くない。 土曜日が仕事だったので、翌日曜日はどうしようか、決めきれずに眠った。 疲れていて早めに眠ったこともあるが、すっと気分良く目が覚めたので、やっぱり行ってみるか、という気になった。 中くらいの淵のところに来た。この区間ではあまりないまあまあの大場所。慎重にキャストするがヤマメは出なかった。
岸の岩の上を巻いて進もうとしたが、どうせなら岩の上から淵の際を流してみようと思い、ほぼ真下にフライを落としてみた。すると岩陰からゆっくり良型ヤマメが浮上してくるのが見えた。・・・僕は・・・合わせた! まだ食ってないのに!! 当然空振り。なんという失態! 当たり前だ。フライをくわえていないんだから。やらかしてしまった。そのあと何度も流してみるが、そのヤマメは出る訳はなかった。 だいぶ釣り上がった頃、ふと下流を見ると釣り人がいた。(なんだ? 急に??)と僕は混乱した。僕がやっているのになんで入渓したのか? その人は笑って近づいてきて、「どこから入られました?」と聞いてきた。 道の駅ニャンコ先生! 朝はご機嫌ななめですか(^^;)。
新ネットの入魂は小ヤマメ小太郎で(^o^;)
その人は道路に上がり、僕はもう少しやったが反応はなく車に戻った。
さらに上流に移動してやってみたが、小ヤマメが数匹。ひと雨降ればここも息を吹き返すのに。 腹が減った。僕はきっぱりこの日は切り上げた。いつもなら未練がましくやるのに、珍しく決断が早かった。 木陰の場所で袋麺を作って食べてた。良型ヤマメは釣れなかったが、僕は不思議と満足して、チェアに深く座って目を閉じた。 木々に上空を覆われた流れは日が当たらないから、水位が低くても釣りになるかもしれないと、そういう場所に選んで入渓。
読み通り入ってすぐに小ヤマメが釣れた。 丁寧に狙って流せばもっと良い型も出てくれると信じて、釣り上がった。 この日はmaekawacraftの唐竹ロッド#3だから、ライトウェイトで軽快なキャスティングが心地よい。しかも同じmaekawacraftの新しいネットを初投入した。
釣れても釣れなくても、食べて寝れるのは幸せです(*^^*)
新しいネットは網目の細かいリリースネットにしてもらった。
よほど重量のある大物でない限り、すくった時通常のネットでヒレが裂けることはないようだが、通常のネットとは違った雰囲気の良い感じの使い心地だ。 早速小さいヤマメで初すくいとなってしまったが、記念すべき最初の一匹なのだから素直に喜ぼう。 その後も唐竹ロッドとリリースネットの組み合わせで小さいヤマメはテンポよく釣れ続けた。 トチを染めたグリップも美しいリリースネット(^^)。
今年初の上流域。やっぱし渇水かー。
定期的に食べたくなるサッポロ一番塩らーめん。
聞くとその人は僕よりかなり下流から入渓したようだ。その人が車を停めた場所は僕が朝通過した時には停まっていなかったので、僕が先に入渓している。
その人は僕より遅くに僕より下流から入って、僕に追いついたのだ。釣りあがりが早いというか、僕が遅いと言うか。 その人もフライだったので、少し話をした。その人は釣りの動画を撮っていた。ネットに公開せず自分で楽しむだけだと言う。確かに動画も面白そうだ。やってる釣り仲間も何人かいる。
場所移動しての支流も超渇水。とにかくひと雨降って〜(^^;)
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