カテゴリー
・TOP ・釣乃記 ・F.F.雑感 ・キャンプの話 ・隣人の毛鉤机 ・このサイトについて リンク ・ささきつりぐ ・マエカワクラフト ・風炎窯 ・TET.K'S Anything and Everything ・一遊一釣 ・ホームページ五目釣り ・我が愛すべきお魚たち ・Evidenced Based Fishing ・フライの雑誌 最近の記事 ・2024年釣乃記 第三話 ・F.F.雑感 其ノ六百二十七 ・F.F.雑感 其ノ六百二十六 ・2024年釣乃記 第二話 ・2024年釣乃記 第一話 ・F.F.雑感 其ノ六百二十五 ・F.F.雑感 其ノ六百二十四 ・F.F.雑感 其ノ六百二十三 ・F.F.雑感 其ノ六百二十二 |
2024 釣乃記
第参話 変わり果てた川と変わらない釣り
少し遡り有望ポイントに着いて僕は愕然とした。全く流れが変わっていた。直角に曲がっていた所が真っ直ぐな流れになっている。
そこでも釣れず、さらに進むと次の有望ポイントは木が倒れて川に被さっていた。 僕は一気にやる気を無くしたが、木が倒れたのとは別の筋に新しい流れができているのに気づいた。 割と深みがある。ダメもとで投げてみると一発で釣れた。 続け様に二匹、三匹。mGと会った場所でもだったが、ヤマメ達は新たな住処を見つけてたくましく生き続けていてくれたようだ。 戻る 釣りTopへ 次へ 去年もこの場所は一度入ったが、以前とあまりに渓相が変わっているのに驚いた。この川の水源の山が伐採されてしまったので大雨の時の土砂や大きい石がかなり入り込んでいたし、水の流れ方も保水力を無くした山から一気に流れ込むから、木もあちこちで薙ぎ倒され、ひどい有様だった。それでもいくらかはポイントになりそうな場所は残っているので、やってみるつもりだ。
おととしと去年、本流ライズ狙いの釣行が増えたことで春先の支流の釣りの回数はかなり減った。この日の川も去年は今入ろうとしている場所に一回来ただけだ。でもそれは本流のことをのぞいたとしても、この川の荒れようだとどのみち足が遠のいてしまっていただろう。 それにしても水源の山の木が切られてここまで急激に川が壊されるとは。この状況、釣り人しか気づいていないのだろうか? 先行者がやってから三時間くらいだが、水が多いから釣り人の影響はあまりないかもしれない。しばらくは無反応のまま釣り上がった。橋がある所で上から声がした。釣り仲間のmGだった。mGと本流ライズ待ちをしたのがちょうど一年前、時間が経つのは早い。 mGは別の川で数匹釣り、帰る途中で僕の車を見かけたのだと言う。少し話をして僕はもう少しやってみると言った。
久しぶりの流れで一番感じたのは、体力の衰えか?(^^;)
入ってすぐのヤマメ。幸先いいと思ったのだけど。
mGと別れたそのすぐ先の小プール、一投目で出た。が、食い損ない。二投目、出た。また掛からない。
かなり小さいヤマメでフライが大きすぎてくわえ切れないようだ。 五回投げて五回とも出て、六回目で出なくなった。 川から上がり、もう一箇所のまだ車が停まっていた場所に行ってみると車はいなかった。 ここを最後にしようと僕は川に降りた。入渓点は以前と変わらないふうで、ただやはり増水で遡行がきつい。 (あー、車が停まっている)
支流のポイント二箇所のうち、どちらかは入れるだろうと思っていたが、両方とも先行者の車が。 なんかメバルでもこういうことがあったな。僕は車をUターンさせ支流の下流域に向かった。来る途中、良さそうな流れが見えていたから、やるならそこしかない。 初めてやる区間だったが降りてみると流れは良さそうだ。下流側に餌釣り師が道路から竿を出していた。川に降りる気はなさそうだから、上流に僕が入っても問題ないだろう。
しぶきを上げずに静かにフライをくわえたヤマメさん。
下顎にガッチリ掛かっている。HOT WAXの効果もよし(^^;)
道路から見るのと違い、上流に進むと思った以上に水が多い。二週連続週末が雨、そして今回の数日前にも降ったので、その増水の影響は明白だった。
フライを流しながら上流へ進む。最初はフラットなドライ向きの流れが続き期待が膨らむが、やはり水が多い影響か反応はない。 少し流れが狭くなっった場所でようやく一匹目が釣れた。 釣ったのは 雨の週末に巻いたハックル下部を HOT WAX 処理したフライ。着水姿勢は申し分ないので、魚さえいれば釣れるはず。 HOT WAX処理フライ。安定感は信頼に繋がる。
そこまで増水しているように見えないが、実は・・・。
行きは五分咲、帰りは満開の桜(^O^)
さらに上流へ向かうが、また川幅が狭まり、その分増水の流れがキツくなった。
僕はこの区間を諦め、少し戻って道路に上がった。
そろそろ朝のポイントのどちらかに行ってみよう。先行者は帰ってるだろうし、ある程度時間が経ったから釣れるかもと思った。 上流側へ戻ると一つ目の場所には朝と同じ車がまだ停まったままだった。僕が最初に見た時から三時間くらい経っている。ここから入って相当の距離を釣り上がっている最中ということか。二つ目は車はなかった。僕は迷わずここに入渓した。 |