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2024 釣乃記
第伍話 スクールの晴れと雨
一週間前にS谷さんに教わったことを実践しているから、そんなに指摘事項はないと思ったが、そんなことはなかった。
ロッドティップが暴れてテイリングが起きている仕組みをわかりやすく教えてもらい、今回も収穫大だ。そもそも去年もSRさんに教えてもらってよくなったはずのキャスティング。一年の間にだいぶ元に戻っていたのだろう。 教わったことを忘れずに、練習あるのみ。 昼過ぎから雨が降り出したが、そんな中でもアマゴのライズが始まっていた。 戻る 釣りTopへ 次へ 昼食後、午後の部開始。朝から晴れていたが、曇る気配もない。風もなく絶好のスクール日和だ。午後も実釣の形式で行う。僕の前のメンバーがいくつかアマゴを釣った。ライズも見え始めた。アマゴがやる気を出す時間帯になったようだ。
僕の番になった。S谷さんが指す先でライズしている。キャストし流れるフライを目で追う。するとフライの下で魚体がうねった。合わす。掛からない。「あーっ」っとS谷さんだけでなく後方で見ていた参加者全員が声を上げた。こりゃヤバい。 落ち着いて気を取り直しもう一度キャスト。「そこっ!」っとS谷さん。良いところを流れている。また魚体がうねった。ロッドをあおる。今度は掛かった。下流に走られたがなんとかキャッチ。全員が集まってきて覗き込んだ。
最後にM君も釣り。アマゴが飛び上がってました(^^;)
快晴のS谷スクール。川にもアマゴの気配が・・・。
翌週、今度は去年も参加したSRさんのスクールに参加した。S谷さんスクールでかなり得るものがあったので、今年はもう良いのではないかと思ったが、ここは畳み掛けてさらにキャスティングの高みを目指す気になった。
S谷さんの時と打って変わって朝から厚い雲に覆われていた。 この日の世話役はSRさんとともに遠方から駆けつけたこちらが地元のM君だった。彼は東の方の川ですごいヤマメを釣っている。 スクール開始。この日は初心者もいる。実釣のトップは僕だった。 今年もスクールの時期がやってきた。去年も参加したが、今年は初のS谷さんのスクールに参加することにした。
各メディアで活躍中のS谷さんだが、バンブーロッド製作にフィッシングガイドにスクールと、日本中を駆け巡るバイタリティには感心させられる。 釣り仲間のSさんが世話役をされていて、TさんTSさんも毎回参加している。 土日のうち僕は日曜日だけの参加だが、勉強になることがたくさんあるのは間違いない。
順番が来るまで自主練の参加者のみなさん。
この日一番のアマゴを僕が釣りました(^^;) 写真撮影 Sさん
6名の参加者、真ん中くらいの順で僕の番になった。
みんながそろっている時に、肘を固定し肘から先の動きでのキャスティングをS谷さんから教わり、それを心掛けた。 近距離ならうまくターンオーバーする。それに気を取られていたらなんと魚がフライに出ていた。S谷さんの声で気づいた。S谷さんがついての実釣スクールだから、キャスティングのみという訳ではないんだった。 気を取り直してキャスト。指示の通りの筋を流す。出たがカワムツっぽかった。 翌週のお昼。これも充実の内容(^0^;)
S谷スクール参加者のみなさん。成果が背中に自信になって現れてる?(^^;)
タイイングデモも充実してました。
僕の持ち時間はあっという間に過ぎた。スマホのメモアプリで言われたことをすぐにメモ。そしてキャスティングの反復練習。
参加者は一巡したが、思ったよりも早く進んだのか昼までまだ時間があるので、キャスティングを見てもらう事になった。 僕の番、「コンパクトでいいですね」とS谷さんに言われた。距離は短いしリーダーもそんなにロングではないのだが、それにしても良いと言われるとは。僕が一番驚いた。 フォワードとバックでの「止め」をすることやティップの軌道が弧を描くようにすることなどの指摘事項を頭に叩き込み、僕の時間が終わったら即メモ&反復練習。 練習している僕に「キャスティングがすごく良くなりましたね」とTさんが声をかけてきた。 「マジで〜」これは嬉しい。思わず顔がニヤける。TSさんからも同じことを言われた。 (これはなんとしてもモノにしなければ)僕はS谷さんに指摘されたことをひとつも漏らさず思い出しメモした。 それにこの日教わった事を体に覚えこませるには練習しかないとわかっていた。 |