F.F.雑感
其ノ六百二十八  春の支度 -参-
四月。ようやくハイシーズンという時だが、まだ水は多いようだ。
支流は先週、先々週となんとか釣りは成立したが、本流はまだ引き切っていないだろう。
釣り仲間の投稿であと30cm引けば、とかの言葉が目につく。
追い討ちをかけるように、今週の始めにもまた降った。おそらくこの週末はまだ手が出せないのではないだろうか。

雪で始まった今年の川の釣りのシーズン、春が遅いと思っていたが桜も過ぎ、新緑が目立ってきた。
去年とおととし、幸運にも尺上の渓魚を手にすることができた。両方とも時期は今頃だ。今年はこの増水で一週間あとがビッグチャンスなのではないかと睨んでいる。しかし今年は本流のあちこちで河川工事をやっているとの仲間からの情報もある。良いポイントが真っ平にされたとか。いろんな条件が良い方に重なって良い魚が釣れるのなら、なかなか毎年という訳にはいくまいが、それを目指して考えたり工夫したりはやめていない。
と思いつつ、なんだか増水が良い時期に入り込んでいるので、心のどこかで今年は無理かもと思っているのか。まあそういうことはあまり考えまい。釣れる時には釣れるし、釣れない時には釣れないのだ。
天気は良いのに引きこもり。もったいないけどこういう日もある。
三月の雨が続いていた週末にだいぶタイイングは進んだ。
HOT WAX 処理の半沈みパターンを量産し、フライの弾不足はいつになく解消している。
巻きすぎて困るということはないのだがたちまち足りないのでなければ、なかなか巻こうとしないのは僕の性格によるものだな。
でももう少ししたらテレストリアルやカニパターンを巻き始める。
春から夏へは季節の移ろいがとにかく早い。フライをやっていると巻くフライの種類で季節の進みを強く感じる。
わさわさと、CDCパターンが増えました。
この週末は所用で釣りには行かないが、こう天気がいいとうずうずするのは仕方がない。ベストな時期は限られているのだ。
雪、そして雨となかなか釣りが成立しない三月と四月上旬だったが、そのおかげという訳でもないが、タイイングやラインの巻き替えを済ませ不安はない。
しかしこの週末の北部の盆地の町では、最高気温が28度を超えて初夏の気候だった。
春はあっという間に過ぎた。春の支度は無駄にはならないがすぐに夏の支度が要るみたいだ。
ブルーダンのダイドCDCでブルーウィングオリーブ。