其ノ三百二十  夏の釣りのスタイル
釣りの時はこんな感じで。
このバッグはショルダーストラップとウエストベルトで固定するのだが、その固定のバランスがいいのか、中身を入れた状態でもあまり重さを感じない。このあたり、ずいぶんしっかりと考えられて製品化されたもののようだ。
釣りをする時はバッグは腰の後にまわしてする。中の物を取る時は体の横側にバッグを持ってきてフラップをはぐって取る。バッグを後から横に動かす具合もスムーズだ。中身を取るのもフラップさえはぐればアプローチしやすい。
どのみち中身の入れ過ぎはダメ。それはベストでもなんでも同じだ。入れ過ぎると重くなるし中身を取りにくくなる。
中身の道具を厳選し贅肉をそぎ落とした装備がきっとこのバッグには相応しい。
しかしフライフィッシングを一番特徴づけているもののひとつにやっぱりフライベストがある。
ベストをまったく使わずシーズンを通すのはちょっとさみしい。春先はベストを来て、ライズの釣りをしてみたい。
アクティブに歩いて汗をかく夏にこそ、今回のバッグの存在感が生きてくる。このバッグは季節を特定した夏仕様のバッグだと僕の使い方ではそういうことになる。
これから約一年は出番がなくなってしまうが、ひょっとしたらベストからこのバッグに切り替えるタイミングは今年よりもだいぶ早くなるかもしれないな。
今年の夏に使ったT社のミニマリストバッグ。
夏らしくなかった今年の夏、夏の釣りのバッグを新調した。
一度雨の日に使って以来なかなか使わず、禁漁前の何回かでようやくじっくりと使ってみた。
T社のミニマリストタックルバッグ。非常に軽量で強度もあるリップストップシルナイロンというのを素材に使っていて、確かに自重はかなり軽い。
しかし中身を入れたら重くなるじゃないかと思ったが、これがまたそうではなかった。
実際に川で釣りをしている時は先述の固定のバランスの良さがあって、釣りに集中出来る感じだ。
バッグの存在を気にせず、しかし小物道具の取り出しはスムーズ。
軽快さとストレスのない使い勝手は、釣り自体を気分のいいものにしてくれる。
ロッドやリールや釣果も大事だがバッグがこれほど釣りの気持ちよさを左右する要素になっているとは思ってもみなかった。
これは春先の釣りからこのスタイルでもいいのでは?とも思った。