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其ノ三百二十八 放流 リトライ
さあ、お行きなさい。自然の川へ。養魚場のような定刻ごはんはないけどね(^_^;
無理やり感傷的に持っていこうとしている訳ではないが、う〜ん、いや多少あるかな。
今年の釣りを振り返り、来年の釣りに想いを馳せる。初冬の山や川はそういう心の傾向にもっていきやすい。 もちろんそれは僕の意識の中だけの勝手な想像でしかない。ま、それも自分の自由なのだから好きにする。 二年ぶりの放流会に向かう車中で僕はそんなことを考えた。
ドアを開けると市内の空気とはずいぶんと違ってヒンヤリするのに驚く、というのが放流の集合場所で外に出た時の第一印象だった。
去年、中断となり今年再開となった放流会のおととしまでのそんな印象は裏切られ、この日はなんだか少し暖かい。 リーダーが事情で急きょ交代。F君の指示のもと、養魚場のアマゴをトラックのタンクへ移す。 成魚に近いサイズだからなんにしても豪快だ。
どばどばどばっと、入れちゃいます。
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落ち葉の敷き詰められた川原から、流れへ。
巨大送水パイプも今となっては風景の一部。
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F君の的確な場所の選定で、テンポよく放流は進んでいく。
水辺でアマゴを放つという普段経験のできないことだから、参加者の中の家族連れの子供たちは興味津々。これまた普段経験する事のない自然の斜面を川へと伝い降りアマゴを放つ。 僕はこの日は撮影に徹するつもりで、とにかく忙しい。川原、対岸、橋の上、水中と、カメラもレンズも取っ換え引っ換え。場所も次々と移動する。 だんだん汗ばんできた。
ワンコ先生アルバ氏も放流に協力(!?)
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自然の川へ命を放つということが、少しだけ僕ら大人の心理にもたらすものがあると、そんな気がする。
大人でさえそうならば、小さな子供たちが受ける影響はもっと強くその子たちのこれからの時間に根ざすのではないかと思う。 それが大人や子供にどんな形で現れていくのか、人それぞれでもあろうし似通ってくるかもしれない。 いずれにしてもきっと少しでも良い事としてもたらされ現れていくと、また僕は勝手に想像した。
将来釣りに興味を持つ時、この日の経験がなにか少しでも・・。
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天ぷらに炊き込みご飯に豚汁も〜。
これから揚げるタチウオと大葉の天ぷら。
このままでもおいしそう。 ![]()
ランチ会場ではすでに準備完了。
到着した僕たち放流班は一気に食事モードへと突入した。 以前より少なめの人数での放流会だが、これくらいが心地よい。そして食べるのにも話をするのにも忙しいひと時が始まる。 放流、そして釣り。だけれどもやっぱり人なんだと、こうやって仲間が集まる場に居るたびに感じる。 ここでは僕も想像癖はお休み。食べて話して忙しく過ごす事にしよう。
またこの風景が復活。ゆっくりとにぎやかなひと時。
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