其ノ三百三十二  リトリーブのための糸
フロロのリーダーとティペット。
これをそろえただけでやる気が出てくる。
先週かなり久々にメバル用のフライを巻いてみてそろそろ行ってみるかと思ったが、諸事情で今週も釣りに行けなかった。
ま、準備もあまり出来ているとは言えず、そのあたりの準備時間を稼ぐ意味でもう一週先延ばし。
空き時間にちょっと釣り具屋へ。そうだ、リーダー買っとかなきゃ。リーダーをあれこれ選んでいたらフロロカーボンのリーダーが目に止まった。
海のフライフィッシングはやり始めの頃は道具はあるもので済ます、という考え方でやっていた。ロッドもリールもラインも渓流用の#4を使っていたしリーダーとティペットもシーズンで使わなかった余り物を使う、といった感じだ。
それが今やロッドもリールもソルト専用でそろえ、タイイングにも高級マテリアルを使うまでに変化してきた。
そしてリーダーとティペットも。今回フロロカーボンを試そうと思ったが果たして?
伸びないから繊細なバイトも逃さず伝達する、とカタログに書いてある。
海ではナチュラルドリフトに近い感じで潮流に流して釣ったこともある。そういう時にはフロロの糸は不向きかも知れないが、今はリトリーブしての釣り方をするつもりでいるからフロロの高感度特性というのは有用だと思う。
そして高比重というフロロの一番の特徴もある。水に素早く馴染みその存在を消す。STEALTHの名に相応しい。
今まで有り合わせの余り物のリーダーでしかもティペットは継ぎ足すこともせず、唯一ドロッパーシステムにするときだけ糸を継いでいた。それが遅まきながらこうやって狙いの釣りのための糸をしっかりとそろえたことは、気分よく釣りができるための条件をまたひとつクリアできたのだと思う。あとはいつ行くか、だな。
フロロの糸はほとんど使った事がなかった。
高感度特性、ターンオーバー性能、破断強度と3つの性能で秀でているとカタログに書いてある。

ターンオーバー性能はメバル用のフライと渓流のドライフライと比べてでも大きさと重量でかなり差があるので、狙いのポイントへ安全にキャストするのには高くあって欲しい性能だ。

破断強度はボトムの釣りをするのならこれまた必要だが、現時点ではソルトの釣りではボトムまで攻める事はできていない。
タイプlVを使っているからいくらかは底方向を狙えてはいるが、根ずれを起こすまでではない。
それでも海で使う糸のことだから強いにこした事はないはずだ。

そして高感度特性。フロロのイメージですぐにくるのが固い、という印象。渓流で使わなかったのはこの理由からだった。
その固いというのが低伸度=高感度ということだと、これもカタログに。