其ノ四百二十六  マルゲリータと苦手な港
仕事をなんとか終えられて、年末に釣り納めに行ってみる事にした。
時間の制約はないので、朝の下げ潮をやるもよし、干潮をやり過ごして夕まづめの上げ潮をやるもよし、好きなように釣りができる。

県最南端の島へ。釣り納めは3つ前の釣行で暴風で散々だった港でケリをつけようと考えた。
圧巻のマルゲリータ! うまいですー(^^)
最南端の島と言っても、よく行く港は最南端ではない。
同じ島の最南端の港は数年前に初釣りでいい思い出のない所で、なんだか足が向かなくなっていた。
で、よく行く港の長い防波堤。先端には釣り人が居る。僕は防波堤中間部でサクッと数匹のメバルを釣った。

この釣行の翌日、僕は釣り具屋に年末のあいさつをしに寄った。
今回も風がなく、助かった〜(^^;)。
この釣り具屋ではソルトウォーターのフライフィッシングはずいぶん前から店としても推していて、やっている人もそれなりに居たようだ。
僕がソルトをやり出して10年、それよりも前からなら日本の海のフライフィシイングが、まだ黎明期(?)の時代からということになるかも。
店主に最近の海の釣果を話すと、僕が海をやり始めた頃の釣れなかった様子を知っているから、喜んでくれた。
ほとんどメバルを釣るのに不安はなくなった。
話しは釣り納め釣行に戻る。
最初の港でまずまず釣って、昼を回り潮は干潮。さすがに空腹を覚え、ふと少し前に食べたピザを思い出した。
パエリアも食べた事のあるおへそカフェ、そこでせんだってマルゲリータを食べたのだが、これがうまかった。
もうすっかりこの店のファンになってしまったが、食べるためだけに出掛けるに十分な理由付けになるうまさだ。食って大事だなあ。
カレーがかぶった! どっちを食べる?
港と釣り人に相性はあるのか? 今年はよく活躍しました。お疲れさま。
さすがに島でマルゲリータを、という訳にはいかないが、食料とストーブは持ってきている。このあと上げ潮まで待って釣りをするかどうかだが、とりあえず遅い昼食を取る事にした。
以前は下げ潮狙いが多かったが、最近は上げ七分から満潮が僕の釣りにしっくりくる気がしている。なので釣行ランチをあまりやらなくなった。しかしそれはそれで少しつまらない気がするのはやはりマルゲリータの影響かもしれない。せっかく日中に釣りをしているのだから、毎回でなくてもお昼時でなくてもいいから湯を沸かしてカップ麺やらなにやらを食べてみるのも悪くない。きっとそんな楽しみ方を話せば釣り具屋の店主も喜んで聞いてくれるだろう。
空腹が満たされたら元気になった。僕はいい思い出のない最南端の港へ向かった。今の僕の釣り方が相性の悪い港で通用するかどうか、試してみたくなったからだ。
干潮から徐々に潮位はあがりつつあったがまだ低い。夕まづめの時間が近づきつつある。僕が釣り座を構えてからあと、ひとりまたひとりと釣り師がやってきた。
僕はまだ潮位の低い海にめがけてキャストを始めた。
独特な釣り方だけに、場所場所で相性はあるよな(^^;)