其ノ四百二十二  師走の画策
けっこう連続で島へ行ったから、ちょっと小休止。
それにしても今年はソルトによく行っている。例によって忘備録のこのHPを見ると、今年は渓流の釣りが記事にした数が十六回、それに対してソルトは初釣りから数えて二十回行っている。
一回の釣行時間はソルトが短いし、家から近いので気軽に行けるからというのはある。それにしても数年前からは考えられない逆転現象だ。
シンキングティペットでさらなる大物狙いを。
前回の釣行で、潮流の弱い時が型のよいメバルを釣るのに向いていると気が付いた。
上げ、下げ、七分の法則も間違いないだろうから、満潮潮止まりの好機がいつも成立しないかもしれないが、フライフィッシングの特徴であるラインのことを考えると、今までの潮流ありきの釣りスタイルは考え直しても良いのではないかという気がしている。
そうなると使うフライも変わってくる。
マイクロビーズシュリンプは外せないパターン。
フライはとにかく沈みの良いことを最優先で巻いてみる。マイクロビーズシュリンプはビーズをタングステンのものにした。少し大きめのサイズも十分反応すると思うので、シラスファイバー+タングステンビーズのパターンを、シルバーとゴールドをそれぞれ揃える。なかなか好反応が得られないヘロンを使ったパターンも諦めていないから、これもダンベルアイをつけて。
ラインも潮流が弱いのならタイプ6に戻しても良さそうだ。リーダーティペットはナイロンシンキングに変更(今までは普通のナイロンやフロロカーボンをまぜこぜに使っていた)、徹底して深い層を攻める体制を整えてみた。
こんなふうに頭で考えても、実際の海の中ではどんなことが起こっているかはわからないのだから、ウマイ具合にいくかどうかはわからない。
しかし攻め手は陸の上にいるのだから、そこで考えられる範囲で戦略を練るしかない。そしてうまくいかなかったら別のやり方がひらめくかも知れない。うまくいってもそれが常にうまくいくかはわからない。常時通用する正解はないのかも知れない。
シラスファイバー+タングステンビーズ。
潮も見ずに出掛けていたソルトの初期から、下げ潮の釣りがしっくりくると思い始め、上げ潮でも釣りになると気付き、そして満潮での戦略。
十年のうち、直近の二年くらいの変化が目覚ましい。
結局はメバルメインの釣行だけど、十分楽しめているし、自分自身のソルトフィッシングに対しての変化が面白い。
ここから次の段階があるのかないのか。あるならどんなふうになるのか。自分ごとながら楽しみが増えてきた。
改良型ソルトウォーターヘロン。次回はきっとこれも。