其ノ四百四十一  九月のあまのじゃく
週末、久しぶりにマエカワクラフトの工房を訪ねた。
いろいろな企画を考えておられるようで、様子を見に行った。
新しいバンブーロッドを見ていると、なんだか気持ちが盛り上がってくる。
このあたりの渓流釣りは九月から禁漁になったので、バンブーロッドの出番は半年間のお預けとなるが、見て振って楽しむことはできる。
Showma以外のロッドも引っ張り出した。
今年一番使ったShowmaをメンテナンスで預けて帰った。
しかしバンブーの刺激の余韻があり、家にあるロッドを引っ張り出してしばし観賞会。
シーズン中は釣ることに躍起になって、ロッドの雰囲気を味わうことにはなかなか意識が向かない。
ところが禁漁になって釣りに行けなくなった途端にロッドの存在感が増すだなんて、なんてあまのじゃく。
釣り具屋食堂、渾身の鯛飯っ!!
翌日、これまた久々に釣り具屋へも行ってみた。朝から雨模様だったのでなんとなくのんびりしている。お客さんが釣ってこられた鯛で鯛飯を作ったと言う事で、およばれさせていただくことになった。豪快に土鍋に投入されて炊き上がった鯛飯。たいへんおいしくいただきました。
その少しあと、店に外国人のお客さんが入ってきた。これからの季節にフライで釣れる魚はいるか? どんなフライで釣ればいいか? と聞いているようだった。こうやって新たに釣りに向かおうという人を見ると、なんだか新鮮でいい刺激を受けてうずうずしてくる。そう思う自分はつい先週までフライでヤマメを釣っていたにもかかわらず、だ。
釣り具屋で新たにツールを買って帰った。ビーズを挟むツィーザーで、極小ビーズをフックに通す時に有効だ。
一度試してみたらいい感じだった。これからのソルトウォーターの釣りで、タイイングの苦手な工程をかなり効率化できる。
とは言え、そういうツールを手にした途端、フライを量産するかというと、これがまたそうでもない。
全く僕はいつまであまのじゃくを通す気なんだ?
タイイングの効率が上がったんだから、巻きなさいよ(^^;)