F.F.雑感
其ノ六百六十  最強寒波とニンフの週末  
金曜日の夕方から一気に冷え込み、暗くなってから0度を下回り、–3度の朝だった。雪はうっすら積もった程度だったが、とにかく寒い。とてもメバルを釣りに行ける状況ではない。最初からそう思っていたし、土曜の朝には確信に変わった。
引きこもってコミックスや本を読むつもりで、色々買い込んで準備に抜かりはない。ただずっと読み物ばかりというのもなんなので、解禁に向けてのタイイングをしようかという気になった。大体毎年この時期くらいから重い腰をあげ始めるのだ。

過去の渓流フライタイイング事始めでもあったが、ニンフを巻くことにした。今年の解禁三月一日は土曜日なので、よほど悪天候でない限り多分行くだろう。その時ドライフライで釣れる条件かどうかわからないが、ニンフは用意しておくに越したことはない。まだ身を切るような冷たさの川の底にじっとしているヤマメの鼻先にニンフを漂わせ、パクッと・・・妄想は広がる。
ヘアーズイヤーとダビングボディのニンフ(*^^*)
氷点下の朝は過去にもあったし、ここ最近もそんな朝を乗り越えて仕事に行っている。
しかしこの週末の –3度はさすがに堪えた。週の半ばからこの冬一番の寒波がやってくるとしきりにニュースでやっていたから、心の準備はできていた。
家の外も中も容赦無く冷え込んで暖房をつけてフリース重ね着でなんとかしのげる状況だった。
二月になって解禁を意識する時期だが、それを押しのける寒さだった。
それでも解禁はやってくる。
夕方からまた降り出す。北部の方は雪かきが大変だろう(^^;)
来週の中頃以降は最高気温は二桁になるらしい。最低はまだ−1度とか0度とかだが、それでもこの週末に比べたらだいぶマシだ。
思えば去年の一回目釣行も雪が降っていた。きっとまだひと冷えふた冷えあるだろう。
それでも解禁はやってくる。きっと大人しくなんてしていられなくなり、雪の残る川に出かけて、ニンフを結んでキャスト、マーカーが消し込んで、合わすとグッと重たい手応えが・・・。
ああ、また懲りもせず妄想をしていた。
ニンフを巻くならやっぱりヘアーズイヤーかフェザントテールだなと思う。慣れ親しんだというか、それぞれのマテリアルで巻くそれらは王道で魚を誘う能力にもなんの問題もなく、きっと目の前を流せば食いつく。要はそこに魚が居るかどうかだ。フライボックスには去年巻いたヘアーズイヤーニンフがある。ヘッドにタングステンのビーズ、アブドメンにヘアーズイヤー、ソラックスには硬めのガードヘアの混ざったアナグマを使ってメリハリをつけ、ニードルで全体的にピックアウトしている。ヘアーズイヤーはぼやっとしたシルエットでもいいので、自由度がある感じで巻くのも気楽だ。
ウエイトも入れているからかなり重め。キャスティングがしづらいのがt唯一の難点と言える。
凍えた朝。このあとまたひと雪、降りました。
日曜日に釣具屋に行くと釣友のmGがいた。放流会以来だ。
少しづつ入荷している遊魚券を買いに来たという。僕もそのつもりで来たが、目的の漁協のはまだ入っていなかった。
mGはかなり迷っていたが、この日は保留にしたようだ。どこの遊魚券を買うかは悩ましい。僕も去年まで買っていた場所を、今年は全部は買わないかも知れない。
それでもこうやって解禁が近づき遊魚券を買いに釣具屋に赴くのもこの時期の恒例行事だ。
何年もの間、解禁後一回目の釣行は同じ川に行っていた。
それが数年前に大雨の影響で土砂や流木が流入し、その川のいいポイントがことごとく潰れてしまった。源流域の山の木が広範囲で伐採された次の年だった。
去年は違う川に解禁後最初の釣りに行ったがボウズ。今年はどうしたものかと思っている。
行き先の当てがないなら、せめてニンフだろうと思った。釣れる確証がないポイントを探るのに、ニンフなら幅広く可能性を引き出してくれそうな気がする。
雪見のコーヒーもオツなものです。(*^^*)