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2020 釣乃記
第拾参話 増水の夢のあと
前回、増水の川で運よくいい釣りが出来て、気を良くした僕は安直に同じ場所へ向かっていた。我ながら気持ちはわからんでもないが、安直だ(^^;)
あれからまた雨が降ったが、川の水位の方は少し落ち着いていた。僕は勇んで前回のポイントへ向かった。するとそこには釣り師の車が停まっていた。 (先に入られたらしょうがない)僕はひとまず別の区間を目指した。しかしそうそう水位の高い時に良くなる場所のあてはなかった。
実はこの日の釣りを終えて帰ったら、14年間使っていたMacBook Proが起動しなくなっていた。前の夜も挙動不審な感じだったがなんとか起動できていた。完全に御臨終か。14年って普通ノートパソコンなら十分使命を全うし終えていると言っていい年月だろう。
問題は本HPをそのMacBook Proで、しかもすでに存在しないHP作成ソフトウェアで作っていた事だ。僕はソフトウェアの助けを借りないとHPはこれ以上作ることができない。MacBook Proが壊れたらこうなるとわかっていたのに、壊れるまで手を打つことはしていなかった。使っていたソフトウェアに一番近い使用感のソフトをもう一台のMacBook Pro(これも8年使っている)にインストールしたが、かなりスキルが要されるソフトで、格闘しながら今回の更新分を作っている。
今年も紫陽花ロードの季節になりました。
もぐもぐタイムはAFURIと中村屋の好きなもの二品。
前回の僕の釣りでスレた? なんてことがあるだろうか。水位も低くなったが平水から比べるとまだかなり高い。
フラットの区間は一度の反応もないまま終わってしまった。やはり先行者に攻められたのかもしれない。
フラットが終わると流れが荒れているから戻るしかない。戻りながらダメ元でダウンクロスでドライフライを流してみた。 と、ぱちゃっとフライに飛沫が上がった。合わす。ぐんっっ! 重い! あの重量感! 僕はまた前回同様、ヤマメを追いかけて流れをくだった。
増水の遡行は足腰の鍛錬になっている(はず?)。
かなり上流まで移動した。それでも流れは白泡が立って荒れている。なんとかやってみようと思える流れに降りてみた。細い流れなのに歩くのが怖い。
そうなると前回のあのフラットの区間はよっぽど恵まれていたんだと思った。 なんとか入渓し少しでも流れのゆるいポイントへフライを落とす。すぐに出た。合わすと掛かったがすぐに外れた。 「バラしちゃあいけんで」と声がした。上の道路からW氏が顔を覗かせていた。 増水頼みの釣りは夢のようで、もう平水では釣れなくなりそうな魔力が潜む(>▽<;)
「まだ水が多い」とW氏。まあそうなんだけど、来たからにはね。やるしかないでしょ。
W氏はこの上流側に釣り師の車が停まっていると教えてくれた。けっこう釣り人が多い。みんな結局は増水した渓に期待して来ているんだ。 W氏はさらに上流へ行ってみるといい、姿を消した。頑張って入った流れだが、ヤマメは釣れなかった。 その後、何箇所かつついてみたが小さいヤマメが姿を見せただけだった。僕は早めの昼飯を食べる事にした。
昼飯と昼寝を済ませ、気分もリセットしたところで、まずは最初の目当ての場所に行ってみることにした。朝、車が停まってはいたが、果たして増水の流れを釣り上がっていったかは疑問だ。岸からちょっとやって場所を変えたのかもしれない。
その場所へ戻ってみると車はいない。三時間くらい経ったはずだ。僕は迷わず川へ降りた。すぐに前回よりもだいぶ水位が低いのがわかった。 前回同様、対岸を狙う。前回同様、ぼそっと・・・出ない。
柳の下に二匹目はいないの法則、破ってやりました(^^;)
だいぶ慣れました。燃焼時間の短さが問題だ。
ブラックマシュマロの存在感が魚を誘う。
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