其ノ四百九十七   そう言えばCDCをよく使っている
実際のところ時間がある割にフライは巻いているのか? というところに行き着く。
巻いている事は巻いている。ホイットレーの未使用のボックスに新たに巻いたフライを並べてみると、片面は埋まりそうだ。
ただし、これらのフライは全てCDCを使ったもので、ウィングだかレグだかがひょろひょろと長く広がっていて横幅を取る。更にはスペントも巻いたので、これも幅がある。
結果、数的には片面埋まると言っても多くない。
長い連休中に巻きためたフライ。まだ少ないか?(^^;)
四月の初旬まで釣りに行っていた時の使用フライのうち、ドライはほぼCDCを使ったものだった。コックハックルを使ったパターンやエルクヘアカディス等のフライは使っていない。新たに巻いてもいない。CDCのフライに部分的にディアヘアを使ったものはある。それにしても今年に限らず去年以前も春から初夏くらいはこんなにCDCに偏ったフライばかり使っていたっけ? テレストリアルの季節になるとまた違うマテリアルを使っていると思うが。
おそらく春から初夏のフライがCDC寄りになったのはここ数年な気がする。その理由はひとつにはパウダーのフロータントの良く浮くヤツを使い始めたことがあるだろう。たしか3〜4年前くらいからだったはず。そう言えばフライが白くならないスプレーのフロータントもたぶん同じ頃に使い始めた。
これらのフロータントはCDCフライが常用フライになる大きなきかっけにだったはず。

まだある。T社のフライデザイナーの考案したCDCのファイバーのみを効率良くまとめてバインドするツールの登場だ。スリットステージ、そして重量が肝のアップルツイスター。
うまく使いこなせているかは別として、このツールがあるからCDCフライを良く巻くようになったのは間違いない。
濡れるとかなりくしゃくしゃに。それが釣れる秘訣?
その結果、CDCを使ったフライを巻くツールが充実してCDCフライをたくさん巻くようになってストックが増え、CDCが長くよく浮くフロータントがあるから出番も多くなる。
これに対し、コックハックルやエルクへアを使う場合に、それに特化した目新しいフロータントやタイイングツールはここ最近は出ていない。新たなものが入り込む余地はもう残っていないマテリアルと言えるかもしれない。
こういうふうに条件が整えば、釣り場でもタイイングデスクの前でもCDCばかりに手が伸びるのは自然の成り行きだった。
では実際にハックルやヘアのフライよりCDCの方がよく釣れるのか? という問題。
これは同条件で二種のフライを試すことが難しいのでなんとも言えないが、CDCだったから釣れなかったと言う場面は考えにくい。
過去にはCDCダンでダメだったライズをコンパラダンで釣った経験があるにはある。
しかしコンパラダンを常用フライで付けっ放しは無理がある。
当分はCDCフライを主役の座から降ろすのは難しそうだ。
マシュマロにもCDC。これはなになのか? は置いといて(^^;)