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2022 釣乃記
第拾陸話 カディス嫌いのアマゴ
(車、停まってる〜)僕は、多分大丈夫なんじゃないかと高をくくっていたが、呆気なく期待は削がれた。
そりゃまあ日曜日だし、時間は昼が近いし、誰も入っていないと考える方が虫がいい。この場所に停めているということは、その前後の流れのどこかに釣り人がいる。 僕はやりたかったその区間を諦めて、さらに川沿いの道を先に進んだ。そもそも車を停められる場所がそんなになく、次の場所は空いていたが、そこからの流れはあまりやりたくない区間だった。 そもそもなんでこの川の到着が遅くなったかというと、午前中は本流をやっていたからだった。
六月になり鮎が解禁になったから、本流はもう行かないと思っていた。それが気が変わったのは週末前の金曜日、土曜日が仕事なので金曜日は早上がりで maekawacraft の工房を訪ねたのがきっかけで、M川氏と釣りの近況をあれこれ話しているうちに、この週末はどうしようかと僕が言うと、「水がないから支流に入ってもええことにならんで。本流がまだ気になる場所があるんなら行ったほうがいい」とM川氏。実際、土曜日が雨予報だがそんなに多くの雨量は期待できそうになかった。 で、早朝本流に立った訳だが、懸念の鮎解禁後の釣り師の数はほぼ皆無で、釣り場に立つことは容易だった。後で会った釣り師の話では、今年の鮎はサイズが小さく誰もまだ本腰でやっていないとのことだった。 そして肝心の釣りはというと、ハッチもライズもなくフライに出ることもなく、ウェットも使ったが反応なしだった。 不人気だけに小さいアマゴは残っているようでした。
釣り終わりのすやすやタイムは高原の駐車場の隅っこで。
一投目、ショート。二投目は木の枝に掛かったが、無事外れた。
三投目も手前に落ちた。カディスを見切る魚なら、よほど良いレーンを通さないと出そうもない。 っと、ガボッと出た! 魚はプールの深みをぐいぐい走った。ロッドが大きく曲がる。 不意に魚は僕に向かって泳ぎ出した。ラインがたるむ! 僕は急いでラインを手繰り、バレる前にネットでアマゴをすくった。 僕はホッとして、しばしアマゴを眺めた。 そしてこの不人気区間をもう少し釣り上がってみることにした。 やりたくないというのは、過去に良い型が釣れたことがないというほかに、途中高巻きが必要な場所があるからだ。
大きく斜面を巻けば安全だし、そのまま道路へ上がってしまえる場所でもあった。 しかし高巻きが必要な原因の大渕は、深々と水をたたえ、見るからに大物が潜んでいそうだった。なのにそこでも釣れた試しがない。良い型は抜かれてしまっているのだろう。 そんな区間だがひょっとしたらという思いもある。何事もやってみなければわからない。
何はともあれ釣れてくれて救われました(*^^*)
行ってみないとわからない。結果はだめだったが、行ったからそのことがわかった。行かずに後悔するよりはずっといい。
そして遅まきながら支流に向かい不本意な場所に入渓した。 水はカラっからの渇水ではないがだいぶ少ない。神経質そうなアマゴがたまに出るがフッキングしない。 本流にいるうちから暑くなり始めたが、支流の流れは木陰で涼しい。でもブヨがやたら顔の周りを飛ぶ。雨が少ないからブヨが多いのだろうか? 落とした乾麺のかけらを速攻で持っていくアリさん。
このところ袋麺+おにぎりというのが定番。
そんなに巻きついて食い込まなくても・・(^^;)。
件の高巻きポイントは慎重にクリアし、その大渕に流してみたがやっぱり釣れなかった。どこかで上がって場所を変えようか。時間はもう15時を回っていた。
落差の低い滝が見えてきた。滝下の中プールは深いがきっとここも抜かれているだろう。 何度か流し、滝の落ち込みから流れ出るレーンで、フライを追う魚影が見えた。魚はUターンした。 フライはエルクヘアカディスだった。僕はすぐ投げたいのをグッとこらえフライを交換、くたびれたCDCフライにした。
このヨレヨレのフライが、お気に召したのでしょうか?
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