カテゴリー
・TOP ・釣乃記 ・F.F.雑感 ・キャンプの話 ・隣人の毛鉤机 ・このサイトについて リンク ・ささきつりぐ ・マエカワクラフト ・風炎窯 ・TET.K'S Anything and Everything ・一遊一釣 ・ホームページ五目釣り ・我が愛すべきお魚たち ・Evidenced Based Fishing ・フライの雑誌 最近の記事 ・2023年釣乃記 第十四話 ・2023年釣乃記 第十三話 ・2023年釣乃記 第十二話 ・2023年釣乃記 第十一話 ・F.F.雑感 其ノ五百九十二 ・2023年釣乃記 第十話 ・2023年釣乃記 第九話 ・2023年釣乃記 第八話 ・2023年釣乃記 第七話 |
2023 釣乃記
第拾肆話 梅雨入り強行釣行
この時期は5時でもうすっかり明るい。そんなに早かったっけ?
目指す川へは1時間半ちょっとで着くが、出発は結局5時半になったのと、途中でトイレ休憩したので、実際に川に着いたのは7時を過ぎていた。 台風一過で晴れる予報だったが、吹き戻しの風が吹いていた。車の外に出ると少し寒いくらいだ。 心配していた先行者の車は無し。僕は急いで支度をして川へおりた。水位はしっかり多い。いいぞ、これを狙っていたのだ。 六月となればそろそろチヌも行ってもいい。釣り仲間のTさんはすでに行っていて釣果をあげている。
川の釣りが解禁になってから三ヶ月、本流は終わり渓流の上流域へとフィールドが移行する頃だ。同時にチヌも良くなってくるが、渓流が良ければそちらに行く気持ちが強い。今回のように梅雨に入りかなり雨が降っても、週末に降らないのなら増水で良くなる場所へと気持ちが動く。 もちろん雨がしばらく降らず、川が渇水になっていると予想され、それに対して潮が良ければ迷わずチヌへとスイッチが切り替わる。 ヤマメを釣った時点でまだ9時前だった。せっかく100km以上走ってきたのにこれで帰るのは勿体無いし、昼飯と昼寝もしたい。このポイント以外は増水で釣りになる場所はなかなかなさそうだ。そうなるともっと上流域のゴギ狙いが現実的だろう。 向かったゴギ谿はだいぶ標高を上げていく。上流域とは言えやはりかなり増水していて、思った以上にポイントは消えていた。
流れの中に身を置くケロロ先生。気持ちいいケロ〜(^^;)
釣った時点で8:30! でも早起きの甲斐がありました(*^^*)
川沿いの林道に上がれる場所まできた。そこで小さなゴギを釣り、僕は上がることにした。
かなりの傾斜を上がるのに想像以上に息が切れ、足にきた。ここは何年か前にもきたことがあったがこんなにしんどくはなかった。 平地は普段から歩いているが、登りに使う筋力がかなり衰えているのだ。やばいな〜。本気で鍛えることを考えないと。 車まで戻り、手頃な場所で昼飯にした。木々の緑を透過して降り注ぐ光で、渓も僕も緑に染まってしまうようだった。 先日梅雨入りが報じられた。五月中の梅雨入りは過去にもあったそうだが、やはり早く感じる。
その週の週末、六月に入り最初の釣りへ僕は向かった。週中にやってきた台風の影響は少なかったが、雨はしっかり降った。道中の川も増水しているのがわかった。 増水したら良くなるポイント。去年は行くたびに先行者がいた。このポイントも知られてしまったようで、僕は去年はここは諦めた。 そしてこの場所でようやくいい条件で釣りができる。 川に降りると腰までの水位。ここの一番いい水位だ。
平均サイズのゴギさんが次々と(^^;)
中くらいのプールの左岸に立ち込み、右岸ギリギリの緩流帯を狙う。手前の流れでラインが流されドラグがかかるが、魚が居ればその前に出るはず。
二投目で出た。合わすと重くロッドが曲がり、流れに乗って強く引く。増水の流心から魚体が浮上しパーマークが見えてきた。 狙い通り、満足のヤマメを釣り僕は安堵した。過去にはこの場所で良型を続けて三匹釣ったこともあったが、まずは一匹でも良しとしよう。
日清焼きそばが最近のお気に入り。
行く先の谷間は雲に包まれていた。
木陰のすやすやタイム。極楽です〜。
しばらくは手を出せずに上流へ歩いた。緩い流れのゴギのいそうなポイントへ投げていくが出ない。さすがに水が多過ぎるのか。
少しポイントを外れて落ちたフライにボショっと出た。ゴギだ。投げ損ないに出たか。 このゴギが呼び水になったかのように、次々と釣れ出した。どれもこの川のアベレージサイズだが、テンポよく釣れると面白い。 空腹を覚えて時間を見ると13時だった。最初のヤマメの場所は1時間もいなかったのに、ゴギ谿に入って4時間が経っていた。 |