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2025 釣乃記
第拾参話 雨のやまない谷へ
最近は山菜メニューをアテに晩酌するのがすっかり週末のルーティーンになってきた。
どういう味付けで食べるかを考えるのも楽しい。それに旬の山菜を頂くのだから体にもいいんじゃないだろうか。 そんな山菜もストックが尽きかけていてこの週末は葉わさびの醤油漬けが残るのみ。会社の総合検診が終わったので(結果はまだ)久しぶりに焼き鳥を焼いたりした。 週末の手前にまとまった雨が降ったが、土曜日は降らない予報。 またゴギと山菜のパターンかな。 今年の本流は何匹かヤマメを釣ることはできたが、山菜と時期が被って気持ちが集中できなかったのではとかあれこれ考えた時期もあった。でも今ではもうそんなふうな気持ちのブレは気にならなくなった。それほど山菜の収穫や食べることに楽しさを見い出せたし、やはり山菜を気にするのと本流ヤマメの釣果の良し悪しは関係はないと考えるようになった。それにそう考えることで心置きなく山菜を採ることを楽しめるようになった。
寝てる間にそんなことを考えた訳ではないが、目が覚めるとそれが頭に浮かびすっきりとして、しかし車のウィンドウに当たる雨粒に雨の降りようは変わっていないことを知らされ落胆した。 谷の入り口に着いて小一時間経っている。もう行くか。僕はカッパを着て谷に入ろうと腹を決めた。小雨だし谷に入ればいくらかは木々が傘の役目をしてくれるだろう。
総合検診が済んだので、ちょっと制限を解いて焼き鳥を(^^;)。
巻き返しで飛び出したゴギ。やる気あります。
だいぶ上流まで詰めた。川幅は狭くなり木の枝にフライが引っ掛かり始めた。
元々こんな上流まで来ずに、さっと釣ってさっと収穫して帰る、くらいのつもりだった。 釣りの方が思ったほどではなく粘っていたが、踏ん切りをつけて戻ることにした。雨はまだやまずカッパの内側までじっとり濡れてしまった。 途中、一面ミズが群生していた。行きは川を進んだから気づかなかった。僕は群生の中、ミズを踏まないように帰路を急いだ。 そして土曜日、市内は曇りだったが高速に乗りいつものインターで降りると小雨が降っていた。
レーダーには雨雲は映っていない。まあそのうちやむだろうと、僕は目的の谷へ向かった。 この時期になるとだいぶ採れる山菜の種類は減ってきた。そんな中でもまだミズと葉わさびはイケるだろうと、僕は直近で三回行っている谷にまたやってきた。 谷の入り口に車を停め、外に出るとまあまあ降っている。僕はシートを倒し少し待つことにした。そしてすぐにうとうとし始めた。
雨が緑を生き生きとさせているようです。
すっかりお馴染みのミズ群生のポイント。葉わさびも合わせて帰りに採るとして、僕は川に降りた。
週の途中の雨で増水してゴギの活性が高まっているのではと思ったが、予想以上に増水していた。濁ってはいないがゴギのポイントが消えている。 (これはもう少し水が引いた方がきっと良い釣りができるな) と思ったが、せっかく来たのにミズと葉わさびを採るだけで帰るというのもちょっと冴えない。 なんとか残っているポイントにフライを投じつつ上流へ向かった。
ミズをたたいて味噌と合わす。
雨に煙る渓。いずれやむと思ったら。
フライロッドと山菜収穫のナイフ。
じわじわと濡れてきた。カッパを着たと言っても、このカッパは古いので防水機能はかなりなくなっている。
辺りは薄暗くはなく、小雨の幕で光が反射してぼうっとほの明るい感じだ。 ちょっとした溜まりの反転流にフライを落とすとヒュッと魚体が飛び出した。合わすと掛かった。なんと派手な出方だ。 そのあともう一匹追加。しかしこの谷で最初の時に良い型を釣った場所は反応なしだった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |