2025 釣乃記
第参話  雪代とふきのとう
草刈機を持つ人達、続いて軽トラが2台、隣にSUV・・ウェーダーを着た人・・!? あっ!!
車を止められる場所に一斉に草刈りをする人達が集まっているのだと思ったら、その中に釣り人が混じっていた。残念ながらここはダメか。
僕はその二人連れのフライマンを横目にそこを通過し、さらに上流へ向かった。
一応目的の入渓ポイントは三箇所を予定している。次の場所で支度をして川に降りた。
(ああ、やっぱり水が多い)
二回目の釣りのあとにまた寒波がやってきて、三週目の週末は家で大人しくしていた。寒波は日曜日を過ぎて週の半ばまで居座り、木曜日の祭日は僕は休みではなかったが休みの釣り仲間から北部の積雪の様子を投稿で見せられた。市内から見える山の上も白くなっていたくらいだから、北部は言わずもがなだ。
それが金曜日から一気に暖かくなり、土曜日は20度越えの予報になった。そして釣りのエリアの川筋や山にほとんど雪が残っていない。これ、前にもあったな。そうだ、解禁日、直前までたっぷりあったはずの雪が跡形もなく消えていた、あれだ。その雪は全部溶けて地中、そして川に染み出し流れ込む。一気に降って積もって一気に溶ける。またこのパターンか。

二回目の釣りでチビヤマメを釣ったポイントは無反応だった。内心ここを一番期待していたから急に弱気になってきた。この流れの様子、どこの川も似たような状況だろう。
空は晴れ渡り気温は上がってきた。日の当たる流れは清冽さを増し、これが盛期なら極上のポイントに見えただろう。でもそうじゃない。雪代で水が増えた流れでは水面のフライにちょっかいを出す酔狂なヤマメなんているはずがなかった。
0度近かった朝の冷え込みはようやくゆるんできました(^^;)。
支流の上流でも遡行がきつい流れ。
(ああ、これは無理だ) 僕は入ってすぐ思った。激流になっている訳ではないが、水位の高さが釣り人を拒絶する圧力となって流れ下っていた。
そのあと別の流れでドライに出たが、掛からなかった。

翌日、KKくんのふきのとうの天ぷらに触発されて作ってみた。
食べると控えめなほろ苦さが口の中に広がった。それがふきのとうの味なのか、それとも今回の釣りのせいなのか、僕にはわからなかった。
川を歩き始めてようやくその水量と水圧が相当なものだとわかる。そして冷たい。
ゆるそうな流れを見つけてはドライフライを投げてみるが、追ってくる魚はいなかった。
このぶんだと最初の場所で先にいたフライマンも、ほどほどで上がっているかも知れない。
二回目の釣りで小さいながらも今季初ヤマメを釣った場所、サイズはともかくここなら固いだろう。前回より水は多いが流れはゆるく投げたドライフライはこれ以上ない流れ方でポイントを通過した。
ほんのりほろ苦い、春の味〜(*^^*)



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ちょっと開き気味ですが、ギリいける・・(^^;)。
草が刈り取られた土手を歩いていて、そういえば以前にこの辺りでふきのとう採ったな〜、と思っていたら、あった。
草が生い茂っていない場所だからよく目立つ。ちょっと開き気味だがまだイケそうなので採ることにした。雪のせいで春が遅れたおかげで収穫できたとも言える。
数日前、KK君がふきのとうの天ぷらを投稿していた。うまそうだった。僕も作ってみたくなった。

昼飯を食べた頃から風が強くなってきた。気持ちは萎える一方だ。
出前一丁、追いごま油、追いラー油(*^^*)
ゆったりの流れのようだが、入ってみると流れの圧がすごい(>_<;)。
彼方の山にまだ雪が残る。それがいずれ川に・・。  
昼飯の場所の少し上流、まだ山の斜面の所々に雪が残っている。
流れが細くなった分、増水の荒れようも控えめだ。そのゆるい流れにフライをキャスト、ぼしょっと出た。合わすが掛からず。
ああ、でもこの日初めて出た。ただ例のフッキングしない出方だ。粘ったらもう一度出たが掛からなかった。

最初に入ろうと思っていてフライマンがいた場所。車はいなくなっていて、時間も経ったから入ってみた。