其ノ三百二十六  島の釣り、夢のあと
今までのメバル狙いの釣りなら#6でそこまでのロングキャストも必要なく、なんとか釣果を得るまでになっている。
それを#8に持ち替えてだと、対象魚も釣り方も変わってくる。対象魚に対してのタックルや釣り方、というのが本来の順序だろうけれど、なにしろせっかく入手した#8なので、眠らせておくのも勿体なく、ラインやリールもそろえたからには使って釣って、といきたいところ。
果たしてこのあとの海、新たなタックルで新たな対象魚を手にできるのか? もちろんフライも巻かないといけない。
もう次の釣りは始まっている。
島の釣りでデビューしたクリッパー。切れ味は心地良い。
あれこれ準備と妄想が先走りした離島の釣りの初チャレンジは不発に終わった。
フライの弾不足は否めない。今回巻いたチューブフライは手元には残らなかった。もう少し入念な準備が必要だった。

今回の釣りでは渓流が禁漁になったあとに入手したクリッパーを初めて使った。
これがなかなか使い勝手が良かった。
部屋で試しにティペットを切ったりしていたが、現場での使い勝手はまた別。ロッドを小脇にかかえてフライを付け替えてティペットを切る、と言う時の一連の流れでの使い勝手も良かった。やはり刃幅16mmは細いティペットを容易に捉えることができたし、切る時にもあまり力を入れる必要はない。
今まで使っていたクリッパーとどれほど違うかと言われると明確には答えられないが、ティペットを切るというだけの行為がすこし特別なものになったように感じた。
キャスティングにも課題が山積。
#8ロッド初投入だったが、海ではとにかくキャスティングができないと話にならない。
できたとしてもそれで満足のいく釣りになるかどうかわからない。
フルライン出たとしても狙いのポイントに届かないかもしれない。
だとするとキャスティングがへなちょこのままだと#8を振っても徒労に終わってしまう。
こりゃあまだまだ練習が必要だ、とそう気付いただけでも収穫はあったと言える。
初めての#8。これもまた宿題が山積み。