其ノ四百七十六  放流リバイバル
なんと僕が放流会に参加するのは五年ぶりになるのだとわかった。
そんなに参加していなかったのか。放流会そのものがなかった年もあったし、規模を縮小してやったりもしていたはずだ。
今回参加した決め手は釣り仲間のTさんが良く行く川の放流リーダーをされると知ったからだ。ほかにも久しぶりの顔を見れるという期待もあった。
すっかり秋めいた渓。放流の準備は万端です。
いい加減、出ましょうよ(^-^;) 放流しても足元から離れてくれません(^o^;)
集合場所には期待通り久しぶりに会う面々が。それにしても寒い。やっぱり山は違う。禁漁以降、河口のフラットや島に行ってばかりだったから、山がこんなに季節が進行していたとは思わなかった。以前は禁漁後に産卵を見に行ったりして、この時期の山の様子もわかったいたが、今はすっかりご無沙汰になっていた。
放流会が五年ぶりというのも、海のフライに気持ちが向いていた現れでそれは変わっていないのだが、放流で顔を合わす人たちのことを考えると、ここは行っておかなきゃって思わせてくれた。
川に放たれたヤマメの稚魚たちは、いきなりの自然の流れに戸惑いつつも必死で泳いでいる。
その様子がなんとも健気だ。すぐに流下物をエサと思ってくわえるヤマメも居る。それはたぶん木くずかなんかだよ。
里の紅葉もすっかり進んでいて、紅葉狩りの観光の車もかなり多い。
まともにこの辺りの山の紅葉を見たのも五年ぶりになるはずだ。
ライズ発見! 来年への期待が膨らむ。
川から岸方向の目線で写真を撮りたくて、長靴で川に入ったら呆気なく水が入ってきた。思ったより全然深かった。
この季節の水の洗礼はなかなかのものだ。切れるような冷たさ、きっと春先と同じくらいかも。春の雪代がはいってたら別だが。
こんな水の中をヤマメの稚魚たちは泳いでるんだ。
そして、水の冷たさで渓の釣りを少し思い出した。
少しぐずつき気味の天気。水辺のTさん。

いつの間にか世間ではキャンプが大流行だそうで、ランチ会場のキャンプ場は大型テントのキャンパーで溢れていた。
少し奥まったエリアでランチを頂きのんびりくつろいだ。丼と豚汁が素晴らしくおいしく、食べ過ぎた。
久しぶりの人たちとの話しが楽しい。
林間に話し声が響き、少し冷気が降りてきた。
もうすぐ冬が来る。そして春も。
放流会恒例のランチ、そして放流報告。お疲れさまでした。