其ノ四百八十一  今日の釣りには期待してません
週末は土日ともに朝の気温が5度の予報だった。おまけに土曜日は若潮、日曜日は中潮だが朝に町内会の清掃がある。今週は家でタイイングや読書で篭るパターンだな、と思っていた。
実際、土曜日は釣り具屋に行ってシューズのビブラムソールの交換をメーカーに出してもらった。帰ってから本を読み、ネットで話題のタイイング方法を試してみたりした。
そして冷える日曜日朝の清掃に参加した。
片づかんデスク。片づける気がないからな〜(^o^;)
ちびさん、フライくわえさせてゴメンナサイ(^^;) もぐもぐタイムはのどかな海岸で。
(だいぶ海面が下がってる〜)そうだとは思っていたが、想像以上だった。干潮は13時、あと2時間位か。中潮の最初の日なので、潮位差は少なく干潮でも下がり切らないはずだが。
それにしても天気が良くなってきた。風もなくあたたかく、朝の冷え込みはどこかへ行ってしまった。

町内清掃のあと、かなり迷ったが近場の島へ行ってみることにした。島へ着く頃には時間も潮も微妙なタイミングになることはわかっていたし、メバル用のフライはあまりタイイングをしていないからフライボックスも弾不足だった。だからほとんど期待せずに行く事にした。連れなくてもいいや、お昼ご飯を食べに行くついでだから、くらいのノリで。
干潮が近いせいか、目当ての港は釣り人は少なめで、僕のやりたい場所は空いていた。
目の前は手前にむけてかけ上がりになっている。正面へキャスト、リトリーブ。
なんとなく、海の生気を感じる。少なくとも前回のカワハギの引っ掛け釣りに荒らされたあの場所よりははるかに。

ひとり、またひとりと釣り人が帰っていく。もう干潮の潮止まりになった。
あれー? メバルさん、釣れてくれたのね?
有り合わせのフライをキャストするが、なかなか食ってくる魚はいなかった。
準備万端で出掛けてきた訳ではないのだから、まあ仕方ないかと思った。

海面下に石積みの防波堤が見えてきた。コンクリートの防波堤が出来る前の一世代前のものだろう。
その角にあたる場所、キャストして斜めにフライを横切らせると、いきなりドスンときた。
小春日和のこの日、リラックスして釣りができました。
暖冬の影響か、カワハギ引っ掛け釣りの影響か、はたまた河口の釣りに入れ込んだからか、いずれにしても今年後半のメバル釣りは不調だった。
特にカワハギの件ではなんと言うか、同じフィールドであまりに違う釣法に気持ちが萎えてしまっていた。
期待せずにやってきたこの日の釣り、良型一匹で満足だったが、最後にまたきた。
港の滞在は2時間くらい。ま、長く釣りやってりゃ、たまにはこんなこともあるな。
干潮真っ昼間の奇跡、ってそれは大袈裟か?(^^;)