其ノ四百八十四  あたたかな島の休日
「なにを釣るんですか?」
「メバルとかです」
「おっきいリールですね」
「大袈裟な道具で小物を釣ってます」
近場の島の午前10時。やりたい場所は微妙にあいていたので、入らせてもらっての、隣の釣り人とのやりとり。

朝は冷え込み、車は全体が凍っていた。しかし島に着く頃には陽射しもあって徐々に気温も上がってきた。
数投できたメバル様。今日はお元気そうですね。
海を覗き込むと小型の魚が群れていた。やや大きめの魚も見える。数投キャストした時、隣の釣り人のグループの笑い声が聞こえた。仲間と楽しく釣りもいいな〜、と思ったらググッときた。11時満潮、その手前、幸先良くメバルを手に出来た。
またまた例によって忘備録の本HPを見返すと、過去の年末の釣りはあまり快釣というのはなかったようだ。今年はメバルが良くなるのが遅かった気がしているので、ひょっとしたらと期待しないでもない。
隣の釣り人は大型のジグを投げている。そのお連れさんはエサ釣りのようだ。突端にも釣り人、まあまあ込み合っている。と、またググッときた。大物ではないにしろ、釣れているのは今のところ僕だけだった。
今年最後のもぐもぐタイムはAFURI柚子潮と中華丼。 大きめフードキャニスター。予想通り食べ過ぎ(^^;)
二匹釣ってからアタリが途絶えた。潮位はほぼ満潮、潮が下がり始めるまで小休止か。
しかし今回もやりたい場所が空いていてラッキーだった。今年最後の週末だし市内から近い島だから、だれかやっているかと思ったが、隣の釣り人たちも満潮になって帰っていった。

30分くらい経った頃、防波堤の際で魚が跳ね始めた。小さいベイトだ。そしてベイトの群れが泳ぐ姿も見えてきた。
島の釣りは直近の4回が快晴、そしてこの日も。
思えば島の釣りはこの日のように、過去に釣れた場所を当て込んで出掛ける、という流れになっている。
そういう意味で場所取りが釣りの条件のかなりを占める。まだまだ釣れる場所はあるだろうけど、なかなか新規開拓に乗り出せないでいる。実績のある釣り場も徐々に釣れなくなったりの変化は感じている。
でもこの日はとりあえずやりたい場所で釣りができる幸運を喜ぶことにした。
今年後半一番のメバル様。やっぱり顔つきが違います(^o^)
下げ潮が始まっても反応がない。泳層が合っていないのだろうか。
キャストして10くらい数えてリトリーブを始めていたが、メバルが表層で採餌する話を思い出し、思い切って着水後すぐに引いてみた。
ゴゴンっときた。バレた。反応はいい。続けてキャスト。すぐにリトリーブ。少し引いていくとガツンっとロッドが曲がった。
あたたかい陽射しを浴びた魚体が、ゆっくりと浮かび上がってきた。
釣り納めが良いと、来年の初釣りのハードルが上がるな〜(>▽<;)