F.F.雑感
其ノ五百六十六  少し前へ進むフラット
今年のラスト渓流釣行の前日、僕はフラットへ向かっていた。
どうするか迷ったが、渓流はその前の週にきれいなゴギを釣ったのを最後にしようとこの時は思っていた。
更に事前にわかっていたのではないが、家にアシナガバチが巣を作ったので、それの駆除で午前中はつぶれ、早朝出発の渓流は断念しフラットに向かったのもある。

結果的に翌日の日曜日は渓流に行ったのだが、土曜日のフラットもなかなかに手強い釣りだった。
まだ下げの潮流があるうちにフラットに降りた。居残り組を狙う。だいぶ砂の島が出てきている、その脇の流れの筋にポツリポツリと魚影が見える。僕は散らさないようにその上流側に静かにフライをキャストした。
フライとラインが着水。魚影は散っていない。よし! ゆるい流れに乗せてラインの先のフライが魚影の定位場所に流れて行っているはず。そして鼻先を通過・・・のはずが、魚影はゆっくり散ってしまった。ティペットを嫌ったようだ。
少し移動してまた魚影を見つけた。3、4匹いる。先頭の上流側1mのところにキャスト、着水。今度も散らない。
またゆるい流れでゆっくりフライがスィングしている(はず)。魚影の鼻先を通過している(はず)。と、魚影が挙動を変えて動いた。そして向きを変えた。ロッドに感触。僕はロッドを後方に引いた。すると・・・ググーっ! 掛かった!!
チヌフライ、色々変わってこれに落ち着いた。最初に巻いたやつに戻った感じ(^^;)
日差しが隠れ、風も出てきた。続きはまた次回か〜(^^;)
この日の釣りに備えて平日にタイイングをしていたが、仲間たちもフライを色々と試行錯誤しているようで、僕も少しフライを変えてみることにした。
マシュマロのヒートシールのシェルは、形はいいが空気抵抗があり過ぎる。水流を受けた時の抵抗も同様だろう。底から浮き上がりやすいかもしれない。
そこでファイバーを束ねて取り付ける元のやり方に戻し、更に取り付ける量も思い切って減らした。
なんだか初めてカニフライを巻いた時のものに近い感じだ。
前回を上回るボ(ラ)ーンフィッシュ。引きが強過ぎる(>▽<;)
居残り組を諦め河口まで下った。
その頃から風が出てきて波が立ってきた。そして太陽も雲に隠れ、魚影を見つけづらい状況になってきた。
一度フライがひったくられたがすぐ外れた。その先でちらっと魚影が見えた。そこへキャスト。
引くとゴツンっときた。ロッドをあおり引に耐える。グーッと持っていかれる。
(これは・・・ボラ!?)またボラか。僕のフライはボラに好まれているのだろうか。
またグーッと引きこまれ、ボラが全力で一気に走り出した。
改良版、手応えありです。
定位している時からフッキングまで、一部始終を見させていただきました。
巨大ゴンズイ玉出現! 自在に形を変えていく。 
チヌがフライを見つけてからくわえ、フッキングまでの一部始終を初めて見た。なかなかの興奮ものだ。

少し移動してまた定位する魚影。先ほどと同じように上流側1mのところにキャスト。着水でも散らない。鼻先へスィング。が、反応なしで素通り。
もう一度キャスト。位置も着水も良い感じで、鼻先あたりをスィング。・・・素通り。
同じようにやっているつもりなのに、微妙に違うのか。