F.F.雑感
其ノ五百七十七  秋ときのこの終わりと始まり
ついにというか、新ジャンルのきのこ採りが僕の中で本物(!?)になり、ここまで2度ほど仲間のきのこ採りに参戦した。
去年までなら、この時期は飽きもせず懲りもせず、島へメバルを釣りに行っていた。それがメバルには目もくれず一気にフィールドを変えて、いそいそと山へ通うというこの変貌ぶりはどうだ。
きのこと紅葉は時期が重なるので紅葉も見れるし、好天に恵まれ気持ち良く山歩きできた。
でも何よりもきのこのうまさは圧倒的だった。
きのこ汁と炊き込みご飯の安定したうまさは胃に染みて(!?)わかった。前回は焼きでチャナメムツタケを頂いたが、これもよかった。Tさんは焼きが一番と言っていたが、わかる。でも焼くにはある程度の大きさでないと、ちっちゃいのを焼いても食べ応えがなさそうだ。焼きに耐えうるサイズのチャナメとかが5つ6つ採れたらテンション上がりまくりだろう。
釣りで釣った魚をその日のうちに捌いて食べたら、さぞかしうまいんだろう。釣りをしない知り合いにリリースするんだと言うと、決まって「もったいない」と言われる。採ったきのこを山に戻すようなものなのかもしれない。あり得ない話だが、もしそうしたらそりゃ確かにもったいないわ。
ただ、きのこの造形に着目して、種類を見極め観察だけするグループがあるとネットで見たことがある。食べる側にしたら考えられない気もするが、釣ってリリースするのはこっち側に属するのかもしれない。
TSさんが「一番好きな傘の開き具合」と言うナメコ。確かに〜。
TさんTSさん、来年もよろしくです(*^^*)。
採って帰ったきのこは、当日にきのこ汁、翌日に炊き込みご飯で頂いた。それ以外にもそばに入れたり、スパゲッティに入れたり。

正直、Tさんたちときのこ採りに行くことにした時、ちょっとした話題作りや良い運動になるからというのが動機だった。気持ちよく紅葉の山を歩いて、ちょっとでもきのこが採れてそれなりに食べれたら十分だと思っていた。
それがここまでうまいとは思っておらず、食べてみていっぺんにハマってしまったと言う訳だ。
側面にもたくさんのナメコ〜(*^^*)
僕たちは次の場所へ移動した。先週Tさんと僕で入った場所で、小さなナメコが倒木に生えていた。その時は一週間後に採り頃になっているだろうと、Tさんと話した。
林道を歩いて進んでいくと、TSさんがストックで前方を差した。遠目にも明るい茶色の集合体が見える。ナメコが良いサイズになっていた。
「これくらいの開き具合が一番好き」とTSさん。確かに傘が開き過ぎよりも旨味が逃げずに凝縮されている感じがする。
青空に宿木が映えるな〜(^^;)。
きのこに取り憑かれた人々(写真撮影Tさん)。
ナメコたっぷり投入汁。うま〜。 
この週末、三回目のきのこ採り。日中は11月下旬とは思えない快晴の暖かさだった。
TさんとTSさんと、県北部へ向かった。紅葉はぎりぎりまだ見頃の木が残っていて、木々の紅い葉や道に敷き詰められた落ち葉を楽しみながら、僕たちはきのこを探して道を進んだ。
クリタケとナメコを見つけはしたが、どれも老菌になっていた。あと数日早かったら良い状態だったに違いない。
このあたりがきのこの難しさ。タイミング次第で収穫が変わる。
そのあと、クリタケとナメコを追加で収穫した。
「今年のきのこは今日で終わりですかね〜」とTさんが言った。
そうかー、きのこシーズンは秋と一緒に終わっていくのか。
軽い動機で参加したきのこ採りだったが、自分が驚くほどのハマりよう。二人には感謝しかない。来年もまた行こうと話をした。
ただ、今日のきのこ採りはまだ終わっていない。二人は林道をさらに奥に向けて歩き出した。
僕も遅れてなるものかと、二人に続いて歩き始めた。
紅葉と落ち葉の道を行く。それにしても暖かだ。