F.F.雑感
其ノ五百七十八  そして、きのこを味わう
きのこ採りで収穫してからの食べ方は、その日のきのこ汁に翌日の炊き込みご飯。それと焼きでも美味しくいただいた。
前回は日曜日に行ったので、その日のきのこ汁のみで、そのあとの平日はなかなかナメコを食べるには至らなかった。
そして金曜日、せっかくだから食べようと思ったが、違う食べ方をしたくなって検索すると、豆腐のナメコ餡掛けと言うのが目についた。
(これは日本酒に合う)僕はそうひらめき、迷わずこれを作ることにした。
すぐに食べないきのこは冷凍していて、それを使ってスパゲッティやうどんに入れたりして食べたりした。どれも食感がいい。それにしてもこれだけ短期間に集中してきのこを食べるのって初めてのことだ。
もちろん天然のきのこを食べるのが初めてだったし、出る出汁や食感には驚いた。汁物、麺類、炊き込みご飯に豆腐と、いろんなものに合う。Tさんはアヒージョがうまかったと言っていたし、TSさんはナメコを豚汁にしていた。
ひと頃、県の中部に位置する山間部にある風炎窯の鍋を使った無水蒸し焼きに凝っていて、それは今でもやっているが、調理する道具にこだわって、食べるのはついでみたいな感じだった。
しかし、きのこの場合は逆で、きのこが主役だ。とにかくおいしく食べるためにできることは手間を惜しまず全てやる。素材が良いから普通に作っても十分おいしいが、限られた収穫量だから凝ったやり方も試してでも、うまさを最大限に引き出したい。
ネットレシピを見ながら初挑戦の豆腐のナメコ餡掛け。超絶うま〜(^^;)
湯を沸かし、だし・醤油・みりん・ナメコ・豆腐と入れ、弱火で火を通し、10分で火をとめ馴染ませて再加熱。豆腐を取り出し皿に盛り、だしとナメコの方に水溶き片栗粉を入れ、一煮立ちさせ豆腐にかける。
豆腐にしっかり味が入り、すばらしくうまかった。
こういう楽しみがきのこにはあるんだよな〜。自分で山で採ったきのこをこんな風に手を加えて美味くする充実感とでもいう感じ。
日本酒にもよく合った。でもゆっくりしてたら冷めるのであっという間に食べてしまったのだけど。
豆腐のナメコ餡掛けの次は中華風ナメコかきたま汁を作ってみた。これもネットで見つけたレシピだが、鶏がらスープに醤油と胡椒、豆腐にナメコ、そしてごま油。
またしてもかなりうまい。ナメコが全ての味を引っ張り上げてくれているに違いない。

ちょうどフライの雑誌も届いた。今号は広島にできた釣具の博物館の写真をお手伝いしたので、またゆっくり読むことにしよう。
そして残ったきのこ達を、これからどう料理しようかと考えるのがこれまた楽しみだ。
スパゲッティにもきのこを。具が賑やかなのが好きなので。
中華風かきたま汁とフライの雑誌を桜尾のつまみに(^^;)。