F.F.雑感
其ノ五百八十  さよなら 七つの橋の島
突端に一人、空いているのはいいが、逆になんだか不安になる。
途中の港の方がよっぽど釣り人が多かった。それだけ釣れるということなんだと思う。
どのみちここでやると決めていたので、空いているのは喜ばしい。僕は支度をしてやりたい場所を陣取り海をのぞいてみた。
まだ海面は低かったが、はっきりとした潮流はあった。

七つの橋の島は今年一月、初釣りの次の釣りで来て以来、十一ヶ月ぶりだった。
あれだけ良かった七つの橋の島の四番目の島の港が、釣れなくなって久しい。今年の初釣りもついにここを諦めたくらいだ。それでも良かった時の未練もあるので、初釣りの次の釣りはここに来て、やっぱり釣れなかった。
そんなこともあり十月初旬のチヌ最終釣行がすんだあと、三週連続メバル狙いで行ったのは市内から近めのよく行く島だった。そのあと四週間はきのこ採りに行き、前回また市内から近めの島。近めの島の港はもう一箇所と交互に行っているのだが、さすがにちょっと違うエリアに行きたくなってきた。それでまた復活しているのを期待して七つの橋の島にやってきた。 もし四番目の島の港がやっぱりダメだったとしても、ほかにも有望な港がある。
例によって忘備録の本HPを見返すと、七つの橋の島へ最初に行ったのは十一年前だった。ここも随分通ったよな〜。

#22で粘ったが見事に一度の反応もないまま1時間が過ぎた。 満ち上がりの潮流はしっかりある。以前潮流もなく散々だったことを考えるとだいぶ条件はいい。 なのに#22でダメとは。仕方なくウィングをつけたフライに変えてキャスト。と、着水すぐに食いついた。アジだ。
七つの橋で結ばれる七つの島。ついに・・・ (>_<;)
朝早かったし、疲れたしで、本気寝しちゃいました。
前回#22が良かったので、それならと#24も巻いてきた。
潮は今年最後の満月のあとの大潮だ。フライと潮はそろえたから、あとはこの場所の状況に釣果を委ねることになる。
気になるのは朝が思ったほど冷え込まず、海水温もそんなに冷たくないということ。どうしても普通の冬にはなかなかなってくれないようだ。
潮流があるから#22で固いだろうと、期待してキャストした。流れに逆らって泳ぐメバルの魚影も見えていた。
久々のもぐもぐは、サッポロ一番塩らーめん。
前回#22が良かったが、Tさんがプランクトンを偏食しているのではとコメントをくれた。そういう時は何を投げてもダメで、そうなると極小サイズを使えるフライの独壇場だ。
今回は逆で、プランクトンは食べてない状況のようだ。
キャストしたらラインが絡み、直していると放置していたフライにまたアジが掛かった。間違いなくベイトを食べている。そうこうしたいたら中型メバルまで釣れた。それならウィング付きでいこう。
小アジさんも数匹釣れました。
今回はプランクトンではなかったのか。
島の小さな港町。 
ただサイズがこの港本来のサイズではない。これもここ数年の話だが防波堤の一段高い所に上がるハシゴが掛けられてから、いいサイズが釣れなくなった。

中型メバルをもう一匹釣ったら反応がなくなり潮流もやんだ。僕は#24を試すことにした。
その一投目、リトリーブしていたらじわ〜っとラインが止まった。
(これはっ!)僕はかなりの型のメバルだと確信した。少しづつラインを手繰ると、プッと軽くなった。「バレた」っと僕は声に出していた。
満潮になり僕は七番目の島へ移動した。そこも有望な港がある。
港に着いて、僕は唖然とした。防波堤入り口に鉄柵が設置されていたのだ。完全釣り禁止。ここに来なかった十一ヶ月の間にこんなことになっていたとは。
一気に三番目の島まで戻り、そこの目当ての防波堤に行くと、釣り大会でもしているかのような大勢の釣り人。ああ、これはだめだ。
僕はいつもの公園に行き昼飯を食べた。そして睡魔がやって来た。
もうこの島には来ないかもしれない。そう思いながら僕はいつの間にか眠っていた。
四番目の島は、ここまでのサイズ止まり。