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F.F.雑感
其ノ五百八十三 大掃除と最南端の災難
例によって忘備録の本HPを見返すと、年末の釣り納めはおととしとその前がいいメバルを釣って終えている。
締めくくりは大事だ。前回の大寒波あとの日曜日の釣りで終わりにするか、もう一度行くか。 前回は決して満足できる釣りではなかったが、産卵後のスクープする時期だとすれば、ボウズでなかっただけでも拾い物だった。 会社の連休に入り初日から大掃除を段階的に始めている。掃除する場所はいくらでもあるから、連休の年内側は掃除で終わりそうだ。 さらにキャストするとラインの飛びがなんだかヘンだ。気がつくと別の釣り糸が絡んでいる。見上げると防波堤から子供が釣り竿を出していた。いつの間に。気がつかなかった。糸を巻き取ろうとする子供を制し、ほどこうと試みたが無理そうなので僕のリーダーを切った。
石積みの隙間で海水がピチャピチャし始めたので、僕は防波堤上に上がった。そろそろ上からキャストできそうだ。先ほどの子供はお父さんと防波堤中間部で釣りをしていた。 連休に入って二日間で透明ガラスの大中の窓7枚の掃除をした。あとはすりガラスの中型窓が6〜7枚残っている。いいペースで掃除ができているし、それならひと息入れようと三日目の朝、県最南端の島へ釣りにきた。前回よりだいぶエリアが南側なので、産卵後スクープの時期は外れているのではないかと期待していた。 酒店タンク買いの直汲み生原酒、なめろうと。極楽〜(*^^*)
大晦日は今年とったクリタケそば。ああ、やっぱりうまい(^0^;)。
防波堤の下に石積みが露出している。このまま投げてもラインが石積み表面の牡蠣殻に引っかかるのは明白だ。
そう、思い出した。この防波堤は潮位の高い時でないとフライはできない場所だった。 まだ干潮をちょっと過ぎたくらいだから、当分は無理だ。ならばと僕は階段を降りて石積みに降り立ち、そこからキャストしてやってみることにした。 石積みは防波堤をぐるりと囲っている。先端の辺りを気をつけて歩きながら探ってみたが、反応はなかった。
もうダメだから、行かなかったことにしようと思ってましたが・・・ (^◇^;)
僕はメバルを釣る時は水面でも水中でもリトリーブして釣る。その引っ張り方で食う、食わないがあるのかもしれない。
引いて止めるの繰り返しをもっと小刻みにやってみた。特に根拠はないがなくなんとなくそうしてみようと思った。 ツツツッ、ツツツッ、と引くと、魚影がついてくる。そしてくわえたっ! っと、外れた。惜しい。 それからはこの引っ張り方を続けた。何度目かで口を開いてくわえかけたが、くわえなかった。 しばらくやってみたが、この2度の反応のみだった。
グローブで塩分濃度の高さがわかる(◎_◎)。
あの橋を渡って、最南端の島へ。
釣り納めはこの漁港で。
極小フライやベイトパターン、水面や水中と、持てるもの全部を総動員してやってみたが、メバルは一切振り向いてくれない。
だんだんキャスティングがつらくなってきた。二日間の窓掃除のリバウンドがきているに違いない。遠いのを覚悟で最南端の島まできたのに、釣れない・疲れる、は全く災難だ。なんとか釣って回避したいが、前回同様時合いはいつ来るのか? それとも来ないのか? 正午を告げる音楽が島に鳴り響いた。飲まず食わずで4時間近くが経っていた。 ああ、これで終わりか。これからこの最南端の島からの帰り道を考えるだけで超億劫だ。
僕はリールを回してラインを巻き取り始めた。以前巻き取り中にメバルが掛かったことがある。一本調子で引く方がいいのだろうか。 っと、あと少しでフライが水面に出る直前、ラインがピンっと張った。メバルが・・・食いついた。 翌日、あれだけ疲れを感じたのに一匹釣った途端平気になったのがなんとも不思議だと思いながら、僕は残りのすりガラスの窓掃除を始めた。
メバルさんはいるんですけど、まだ体力回復時期なのか?
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