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F.F.雑感
其ノ五百八十五 初めての港と霞む島
数えたら7人・・・は居る。決して長くないその防波堤に等間隔でその人数が並ばれたら僕の入る余地はない。
すぐにじゃあどこへ行くかを頭の中で巡らせた。車で十数分戻ると初釣りの港がある。またあそこかと思わないでもないが、せっかく来て釣りしないで帰るのは、もっとありえない。 僕は腹を決めて車を発信させた。戻る途中、ふと短めの防波堤が目にとまった。以前からちょっと気になっていた場所だった。 (ここでやってみるか) 数日前から妙に景色が霞んでいた。まさか黄砂じゃあるまいが、そんなような春霞を思わせる景色だった。黄砂なら黄色味がかって見えるからおそらく細かな水分が空気中に漂っているのだろう。見た目は春とみまがうが、気温は冷んやりしている。
正月連休明けは土曜日まで仕事で、日月とまた休みだった。釣りに行こうと思えば心理的にはやっぱり1日目の日曜日の方になってしまう。世間では三連休の中日ということになるし大潮だし、天気も良さそうだしで、釣り人で賑わいそうなのは想像に難くない。まあそうは言ってもちょっとくらいやれる場所はあるだろう、と思って市内から近めの島へ出発した。 で、目当ての防波堤の満員御礼。考えが甘かった。きっと初釣りの港に引き返しても、やりたい場所はとられていただろう。 思いつきでやってみる事にした短めの防波堤は、本体側面下部が波消しのためかえぐれた構造になっているのを、以前干潮の時に遠目に見たことがある。その構造は釣れなくなった七つの橋の島の四番まの島の防波堤に似ていた。 見えているはずの市内が見えない。黄砂じゃないよね?(^^;)
釣った場所の島を見ながらの昼飯も気持ちいいです(*^^*)
僕が準備をしていると早速別の釣り人がやってきた。防波堤の中央部にいる僕のだいぶ手前で準備を始めたので、影響はなさそうだ。
先端付近は深く、岸に向かう途中から水中に石積みやテトラポットが沈んでいる。石積みやテトラの途切れる境目が好ポイントになっている。 思い返せば、全くの初めての場所というのは何年振りだろう。七つの橋の島にせよこの市内から近めの島にせよ、実績のある港の防波堤ばかりをずっとローテーションして釣りに来ていた。
まだ朝の光が残っていて、それを浴びて輝くアジさん(^^;)
ロッドを左右に振っていたらティペットがあっさり切れた。まあ、そうなるわな。
この切られ方、七つの橋の島の時と同じだ。防波堤下部のえぐれ部は良型が潜むポイントだが、掛かっても切られるリスクが高い。 にしても、この防波堤にも良い型のメバルが居るのはわかった。その後防波堤沿いを攻めるがアタリはなかった。 僕の後から来た人と少し話をし、そのあと戻ってキャストすると、フライの落ちた辺りに魚影が見える。中層で魚体が銀色に光った。
ラーメンとスーパーのフェアで買った駅弁。多すぎた(^^;)
今回はそれぞれのフライに手応えはアリ。
昼飯会場近くのニャンコ先生。今日は暖かですね。
まずはシンキングラインで。魚影は少し見えるが小さいのばかり。#22のプランクトンをキャストし防波堤沿いを引いてみる。
何度目かでチビメバル、この場所の初ヒットだった。 そのあとはなかなか反応がない。水面に魚影がちらほら見え出したので、沖に向かって投げようかと思ったらググッときた。 最初ラインを手繰れたが、急に強い引きで潜り始めた。足元のえぐれに入られないようにとロッドで誘導するが、動かなくなった。えぐれに入られた。 ベイトパターンに変えてキャストした。何度目かでグーゥ〜っとロッドがしなった。ギラリギラリと魚体が海中で光る。
まずまずのアジが釣れた。海中にはまだまだ魚影が見えていた。 島と本土との海峡が見える展望台のある場所で昼飯。日はすっかりのぼり気温も上がってきた。 アジを釣った後はは釣れず、数人の釣り人が来たので僕は引き上げた。この場所はかなり有望だ。 昼飯のあとに展望台から海峡を見渡すと、景色はまだ薄っすら霞んでいて、やっぱり春を思わせた。
足場、海中のテクスチャ、ともになかなか良い場所だ。
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