F.F.雑感
其ノ五百八十六  寒波の島とひと心地
懸案事項だった去年秋の二つのカメラの故障。
水に落とした方はちょっと諦めムード。レンズが引っ込まなくなった方はすでにメーカー修理はできず、修理可能なところを探して何とか見つけた。そしてようやく直って戻ってきた。
次壊れたら修理できるかは微妙だから、大事に使おう(と言いつつ海水のついた手で操作したり砂の多いフィールドに持ち出したりと故障のリスクは絶えない)。
そのカメラを携えて週末の釣り。またしても寒波が近づきつつあった。
わかっていたことだがかなり冷える。Tさんは上着のフードを頭からかぶって防寒対策をしている。でもまだ風がないのがせめてもの救いだった。
Tさんがすぐに水面のライズを見つけた。僕は前回の釣り損なったメバルのポイントに沈めてみた。水面を攻めるTさんも沈める僕もなかなかアタリがない。水面にスズメダイの群れは見えている。その少し下にはメバルとおぼしき魚影も。
潮は大潮で昼前に満潮になる。前回とよく似た条件だった。前回は海中にアジの姿が見えていたし、数回のメバルのアタリもあった。しかしこの日はそこまでの魚影もアタリもない。
ようやく僕とTさんがチビメバルを釣ったのは釣り始めてから2時間は経っていた。
念願のホットサンドメーカー導入。うま〜(*^^*)
帰る頃になってまた晴れてきた。週があけると強い寒波がくるそうです(>▽<;)
土曜日の朝、出がけは1度だった。釣友のTさんと現地集合する事になっていた。
僕の方が今回の市内から近めの島には近く、Tさんは朝用事で少し遅れそうとのことなので、先に行って場所取りをすると伝えた。
8時前に到着し準備をしていると横に車が入り込んできた。なんだ?っと思ったらTさんだった。到着時刻は数分差しかなかった。
目当ての防波堤は前回僕が初めてやってアジを釣った場所。良型メバルも糸を切られたし、ポテンシャルはあるはず。
今回唯一の良型メバルさん。寒い中ありがとうございます(^^;)
僕たちは一旦車に戻り昼飯を食べた。このままこの防波堤で粘れば時合がやってくるかもしれない。しかしあまりにも釣れなかったので、仕切り直しで場所を変えてみる事にした。
二番目の港の防波堤はやる場所が空いていないかもしれない。その時はどうしようかと考えながら行くと、そこには誰もいなかった。
Tさんは藻場のエリア、僕はテトラポットが積まれた境目のあたりをやってみた。
朝は気温は低いが日差しがあったのでマシだったが、ここでは日差しは隠れていた。
復活のGR。カメラのこだわりの陰にフィールドのリスク(^^;)
冷えた朝の海。風がないうちはまだ良かった・・・。
これで満足するわけにはいきませんよ、メバルさん。
さらに風も出てきた。気温は上がらず、普通なら着込んでいるからキャスティングしているとぬくもってくるのだが、この日はそうはならなかった。

テトラの際にキャスト。引いていると潮流に流されラインがかなりテトラに近いところを通過し始めた。そこをフライがさしかかったくらいの時に、ぐぅ〜っとラインが引かれロッドに忘れかけていた手応えが伝わってきた。
なんだか随分久しぶりに魚が掛かった気がした。
Tさんはサッパリだと言い、干潮まで粘ったがその後僕等のロッドが曲がることはなかった。
どちらからともなく終わりにしようと言い、車に戻る前に海を見るとまた晴れ間が広がっていた。

Tさんはリベンジの意欲満々で、得意な小潮で自分の知っている港に行こうと言った。もちろん僕は承知した。
帰ったら風呂に入ろう。冷えた体に沁みるに違いない。
翌日は朝食にホットサンドを作るつもりだ。それは最初からこの週末に予定していたことだった。
日がかげると気温もグッと下がり、景色も寒々しい。