F.F.雑感
其ノ五百八十八  手強いライズとメバルの食卓
節分にイワシと恵方巻きを食べ、願い事は健康と、運転で事故しないようにと、災害が起きませんようにと、世界が平和になりますようにと、コロナがすっかり収束しますようにと、あとは今回は良いメバルが釣れますように・・・。願い事、多過ぎだな。

大潮の週末、釣友のTさんと市内から近めの島へ向かった。
今回はTさんイチ押しの港へ。そこは潮流がはっきりと現れ、海面でのライズが期待できる場所らしい。
「やった〜」と声がしたので振り向くと、Tさんがメバルをキャッチしていた。(!)これは良い型だ。近くで見るとしっかり体高のあるブルーバックのメバルだった。う〜、やられた。防波堤先端から潮流の潮目ができているあたりで沈めて引いてガツンっときたと言う。
こうしてはいられない。僕もシンキングラインに変えてキャストした。だが、そのあとは長く反応なしが続いた。
そして忘れた頃にコツっとアタリ。ブルーが綺麗なメバルが釣れた。中の小と言ったところか。先行の人は帰り、別の二人連れがやってきた。僕たちは先端側半分を釣る形になった。潮は満潮になり、こうなったら下げ潮での活性の高まるのに期待するしかない。風は強まったり弱まったり、日差しは出たり曇ったりだった。
潮は下がりだし、潮目のバブルレーンあたりに小枝や木の葉などの浮遊物が集まってきた。
立春を過ぎ、日中は冬の厳しさとは違う気配が。
さあさあ、Tさん、CX-3くん、帰るとしましょうか(^^;)
到着して先行していた釣り人に声をかけていると、海面でライズしているではないか。
慌てて支度してさあやろうかと海面を見ると、ライズは消えていた。もう10分早く着いていたら・・・、後の祭りだ。
気を取り直して僕もTさんも釣りを開始した。それでもライズは小さいのが散発で起こっている。フローティングラインでいくか。
しばらく海面を引いてみるが、なかなか食ってくれない。Tさんも同じ状況のようだ。
だが、この沈黙を破ったのはTさんだった。
これは中の中くらい。食べ物にこだわるメバルさん(^^;)
そのあたりでまたちらほらとライズが始まった。スズメダイの群れのなかにはメバルも見える。
何度もロッドを持ち替えているがまたフローティングのロッドにして、付けるフライも小さくした。
ライズあたりにはティペット部が落ちるようにキャスト。いいところを引けているはずだが全くの無視だった。
一体何を捕食しているのか?
フライは沈める時は#22のビーズヘッド。今は海面なので#18のミッジアダルトのようなやつを結んでいる。
まずは沈めて中の小くらいのメバルさん(^^;)。
それにしても反応がない。Tさんも手の変え品を変えやっているみたいだ。
と、Tさんが最初のより小ぶりだがまたメバルを掛けた。う〜、焦るな〜。
干潮が近づいてきた。
「潮止まり前の止まり際に何か起こるかも」とTさんが言った。確かに。それに期待したい。

海面に子メバルの群れが浮いてきた。そしてライズが始まった。
僕とTさんは待ってましたとキャストした。しかし食わない。
海面には何も見えない。おそらく極小のプランクトンが漂っているのだろうが、#18ではまだ大きいのだろうか。
今はフローティングラインだが、#22のビーズヘッドを結んで引いてみた。ククッと一発できた。
海面直下だったのか? だがその一匹だけであとが続かなかった。
干潮になった。僕はTさんと目を合わせ、そしてどちらからともなく引き上げることにした。

車に戻る途中、海を見るとメバルのライズはまだ続いていた。
潮はよく動いた。わからないのはこの日のメバルの主食。