F.F.雑感
其ノ五百九十八  猛暑日フラットの示唆
水はもちろんだがほかにもゼリー飲料とSOYJOYにサラダチキンバーをバッグに入れた。
週の中頃は36度を記録したし、この週末は暑さのピークなのは間違いない。
河口フラットは水辺だし流れの中に立ち込むし、今まで暑さに危機感を覚えたことはないが、今回ばかりは警戒モードを上げないとヤバそうだ。
若潮明けの中潮一日目。13時干潮なので、10時に到着した。すでに河口ブレイクの上流部は砂地が出ていた。
前回行って釣れなかった家から15分の近場の川は、この日来た川より小さく川底の変化も少ない。チヌの数はかなりいるが、攻めあぐねているのは確かだ。近いからと言って、また行くかは微妙だ。今のままじゃ行っても釣れる気がしない。
実は釣れなかった釣行の少し前にも、平日に午後から有給休暇を取って、この日と同じ川に僕は行っていた。そしてその時も釣れなかった。だから釣れない釣りが続いていて、この日の釣りは何がなんでも釣らないと、と躍起になっていた。

有給休暇の釣りの時、去年も会ったすごく釣る人に今年も会い、色々レクチャーを受けた。勉強になることばかりだが、なかなか自分のペースで釣りができず、アタリはあるものの結局釣るに至らなかった。
しかし、今までの自分の
やり方と根本的に違う方法を教えてもらっていたので、この日はそれを試したかった。それはフライを自然に流しチヌにくわえさせるというやり方。僕はフライをスィングで流し切ったら、そのあとはリトリーブしていた。
チヌを見つけてフライをその鼻先を通過させるイメージで投げるのは同じだが、それも浅い角度で緩くスィングさせる。あくまでフライが上流からただ流れてきて、それをチヌが見つけてくわえる、というイメージ。
河口フラットは涼しい・・・はずなのですが(^^;)
ロッドを絞り込む引きの感触を思い出してビール飲みます(*^^*)
流れの筋が残っているあたりにチヌの姿が見えた。僕は上流側に回り込み、浅い角度から緩くスィングするようなイメージでキャストした。
スィングが終わりラインが真っ直ぐになった頃合い。フライがチヌのいる辺りに到達しているはず。
っと、ククッとラインに感触が伝わり引き込まれた。そのままためていると強く引き込まれ、僕はロッドを逆方向に引いた。
掛かった! なんと一投目でだ。僕はラインを巻き取りリールファイトの準備をしたが、ふっと軽くなった。
炎天下のフラット。まだ風があるからできる(^^;)
流れのある場所で有効な方法で、それだと下げ潮が合う気がする。移動してまたキャスト。スィングからラインの伸び切ったあたり、また引き込まれる。掛かった。
これは・・・僕はやり方のコツをつかんだのか、それともよほどチヌの活性が高いのか。

風があるから助かっているが、相当暑くなってきた。干潮が近づき、河口方向へ移動した。中潮一日目で大潮ほど潮は引かない。僕は河口より手前でチヌの姿が見える場所で粘ってみることにした。
まごっつぁんもお久しぶり。
活性が高いのと、僕もちっとは上手くなったのが重なって、と思いたい。
今回はウェイト入りのカニフライ。 
過去にも連続バラしの経験があるから、そうならないようにしなければ。
また浅い角度でキャスト、スィング。ラインが伸び切りそのまま我慢していると、また引き込まれた。 どこで合わす!? 待っているとそのまま緩んだ。吐き出したか!? 
再度キャスト、またきた。三連続。今度は強く引き込まれ、ロッドを上流側に倒すと強く引いた。やっと掛かった。
前回、近場の川で釣れなかったから余計に手応えが嬉しかった。
満ち上がりで刺して来ている最初のチヌの群れが見えてきた。
その手前にフライを落とし、ゆるいスィングで流しこむ。ズズっとラインが引き込まれる。また一発できた。
リールを逆転させ抵抗するチヌをなんとか寄せるがまた走られる。
この日は釣れなかった日が嘘のように調子がいい。
でも自然相手の釣りなのだから、きっとまた苦戦する日に当たるこのもあるだろう。
ならせめて、釣れる時は思う存分その手応えを味合わせてもらおうと、僕はリールを巻き取った。
ボラが掛かると時間は取られるは、場は荒れるはで(>▽<;)