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F.F.雑感
其ノ五百九十九 快釣は続かない
フライの雑誌の最新号のミニエッセイで参加させていただきました。そのテーマはバラし。なんだか不吉な予感(^^;)
もちろん過去の話を書いたのであって、これから行く釣りでバラすつもりはさらさらない。 猛暑日が続く今年の夏。寝る時はエアコンは朝まで切れない。 雨が降ったら渓流に行こうと思っているが、雨もなかなか降らず。 そしてこの週末の潮はというと、干潮が17時半の中潮。不吉で苦戦しそうな予感(^^;) 前回は下げ潮の時から調子が良かった。釣り上げた匹数も今までで一番多かった。好調が続かないのは経験があるが、だから今回はダメだとはもちろん思っていなかった。前回の釣りでつかんだやり方を丁寧にやってみるしかない。
下げ潮で良かったあたりをやろうと川におりたが、潮位はまだそこそこ高い。でも下がり出すとあっという間だから今のうちに入っておいてちょうどいいはずだ。 上流側から浅い角度でフライを流しこむやり方。到達するあたりに魚影は見える。反応はない。ああ、ボラだ。見えている範囲の魚影は大半がボラのようだ。中には明らかにチヌとわかる魚影も見えるが、数は少ない。今年はなんでこんなにボラが多いんだろう。 前代未聞のバラシ特集。僕の体験談も(^^;)
暗くなってくると、不安感も増す。昼間の干潮が理想です。
不意にフライの雑誌のバラし特集が頭をよぎった。さっきもバラしたばかりだ。
リールを巻きながら祈るしかなかった。いつもにも増して慎重にやりとりをした。 何とかネットでチヌをすくった時辺りはかなり暗くなっていた。 翌日釣具屋で常連のHさんに直近数回の釣りの顛末を話した。毎回快釣とは行かない釣りの不思議。潮などの条件もだが自分の気持ちにかかる暗示も関係しそうだ。 でも帰ったらそんな暗示は気にせずバラしの記事を読むつもりだ。
テイリングの主。歯が凶暴なまでにすごい。
結局下げ潮では釣れなかった。ボラさえいなければ、と言い訳。
こうなったら干潮後の満ち上がりで勝負に賭ける。その時どれだけ明るさが残っているかだ。 そして干潮、妙に静かだ。干潮手前でも居残りのチヌが居るのだが、この日はほぼ見えない。 迎え撃つポイントを定め、待っているが一向にチヌは上がってこない。干潮からすでに30分以上経っている。チヌだけでなく潮も動かず満ち上がる気配がない。 中潮では稀にあることだが、モタモタしてたら辺りが暗くなる。
日没。この日はここからが本番。
翌日のお昼はツルムラサキスパゲッティを冷房ガンガンの部屋で(^^;)。
入道雲も夕日で染まり・・・。
17時過ぎが干潮なら14時頃から釣りができるだろうと読んで、その1時間半前に河口に着いた。
予想していたが早く着きすぎてまだたっぷり潮位は高く、僕は車のエンジンとエアコンをかけながら待つことにした。 ヒマなのでスマホでSNSを見ると、釣友のTさんが別の河口で午前中に釣果を上げていた。さらにKK君は良型のヤマメを釣っている。なんということだ。 干潮からの上げ潮は暗くなる時間だから期待できない。下げ潮だけで釣れるんだろうな? 小一時間は経った。引き波が見え始め、チヌの遡上が始まった。太陽は山に沈み、まだ明るさは残っているが時間の問題だ。
何度か流すと掛かったが外れてしまった。来てからずっと同じフライだったので交換しようと糸を切ると、なんとテイリングが始まった。すぐ投げれない時に限ってこうだ。 結んでキャスト。テイリングは止まったが、すぐまた別のところでやり始めた。 キャストし良いところに落ちたと思ったらすぐ引き込まれた。
下げ潮を狙うには一番暑い時間からスタート(>▽<;)
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