F.F.雑感
其ノ六百二  残暑の頃に変わったこと
釣友のTさんがチヌを釣るのにゼブラゾンカーというマテリアルを使ってカニパターンを巻いているという。
それは早速真似させてもらおうと僕も入手した。今まではEPファイバーという定番のマテリアルで巻いていた。多分チヌをやり始めてからずっと同じだったと思う。シンセティックのEPファイバーに比べて、元がラビットファーだから細くしなやかで、水中でゆらゆら揺らめくのがいい。
前回の釣りでもこれで巻いたフライで一匹釣った。
チヌをやっていない5年前までは、渓流が禁漁になると割とすぐにメバルに行っていたが、そのさらに前は半年間の渓流シーズンの終わりの余韻に浸ってゆっくり、という感じだった。
今年は8月末で渓流が禁漁になってからすぐフラットに行った。渓流の終わりの余韻に浸る、なんて感傷的なことを感じるヒマもなく、だ。
チヌを始めてからは、7月からフラットと渓流を交互に行く様になり、今年に限っては7月8月は渓流よりフラットの方が多かった。そして9月いっぱいはチヌに躍起になる。
思えばずいぶんと僕のフライフィッシングの様子も変わったものだ。本ホームページ 21年間(長いなっ!?)の記録だけで見ても、最初渓流のフライフィッシングのみで始めたのが、14年前にメバルのフライを始め、4年前のチヌ、さらには本流ヤマメと、新たな領域に入り込んで今に至っている。
それに準じるようにこの時期の過ごし方も変わったわけだが、いずれチヌのシーズンも終わるのだし、少し遅れてゆっくりする時期がくる感じか。
今までと違うマテリアルで、カニを。
EPファイバーはやや硬質なので巻き終わった形がある程度保持されやすい。
以前はEPファイバーでヒートシールをしたマシュマロでカニの甲羅を模したりした。そのやり方はしなくなったが、束ねたファイバーを結びつけて切って成形するやり方で十分釣れるフライになる。
ゼブラゾンカーで巻くと濡れると流線型にすぼまるから、形としてはカニっぽくない。
でもファイバーの揺らめきがチヌの捕食にスイッチを入れるなら、カニのシルエットにこだわる必要はなさそうだ。
濡れるとすぼまっていい感じになります。
去年はキノコ採りにハマったし今年も行くだろうけど、釣りほど戦闘モードということはない。でもそのうちにはメバルに行き始めるだろう。
そうなるとキノコ料理にメバルフライのタイイングもしないと。オフシーズンでも色々やることがあるのはいいことだ。

僕はまだ残暑の外の暑さも感じないくらい冷房を効かせた部屋で、今までと違ったフライを巻き、家にいる休日のいつもと変わらない昼飯を作って食べた。
あ、以前よりコミックスを多く読むのは変わった点だ(>▽<;)