F.F.雑感
其ノ六百十三  キノコ後日譚
雪のキノコ採りの翌週、メバルを釣るのに十分寒くなってきてそろそろ良さそうと思ったが、よく行く島の予報は風速5mとなっていたので、釣りに行くのは断念した。
そうなると一気に時間ができる。チヌが終わってからは毎週キノコ採りに行っていて、2度ほどメバルにも行き、当分の間は土日ともに出掛けない週末はなかった。
それならと、あれこれ本やコミックスも買いためていたので、ここぞとばかりに引きこもりの週末を決め込んでやろうと思った。たまにはいいだろう。
おそらく今年はもうキノコ採りには行かない。今家に残っているキノコが次のシーズンまでに味わえる全てだ。残っているのは天日干しのコウタケと前回のチャナメ、クリタケ、ナメコだ。ナメコは残ったやつのうち傘が開いているのは全部冷凍した。
平日にコウタケを戻してチャーハンを作った。コウタケは旨みの底上げ効果があるように思う。炊き込みご飯もスパゲッティもコウタケの旨みが全体に回っている感じ。チャーハンもそういう旨み感が味わえた。
釣りを断念した土曜日にはキノコを使った中で一番よく作っているスパゲッティ。今回はコウタケではなくクリタケとチャナメムツタケを入れた。スパゲッティを茹でつつキノコをソテーする。するとキノコの香りが一気に広がってきた。
冷えた金曜日。夜はおでんであたたまる。薬屋のひとりごと バリューセットと(^^;)
本もコミックスもキノコスパゲッティも充実してます(^^;)。
この週末に、宮廷内でキノコを見つけて焼いて食べるシーンも出てくる、薬屋のひとりごとのコミックスを買った時、きのこの自然誌という文庫本を見つけた。
ざっと目次に目を通すと、採って食べたことのあるキノコの名前も載っていたのでこれも買ってみることにした。
詳しいキノコの生態についての解説の専門書ではなく、半分解説、半分エッセイとう感じ。
キノコ関連のエッセイはなかなかないので、貴重だ。知ったキノコが出てくると読んでいて面白い。
雪の日の収穫キノコのうち、当日にチャナメムツタケと開きナメコをアルコールストーブの火で焼いたのだが、火力が強すぎで焼くのがむつかしかった。じっくり炙ることのできる道具が必要だとわかった。
Tさんは炭火、TSさんはガスで網焼きをできる道具を持っている。
今年はもう無理だが、来年は僕も網焼きを堪能したい。しかし家の中で炭火を使うのは抵抗がある。TSさんのガスのやつが良さげだが、来シーズンまでに色々と探ってみよう。
一緒にキノコ採りに行くTさんたちは、収穫用の籠や収穫する道具に凝っている。キノコ採りに参加するようになって初めて知ったが、キノコ採り専用のナイフまであるようだ。
検索するとフランスやイタリアのナイフメーカーが専用のものを出している。Tさんはウクライナのメーカーのものを入手したそうだ。ブレードがキノコの軸を切ったり土や余分なところを削り取るのがやりやすいようにできているし、汚れ取りのブラシやサイズ計測用の目盛まで付いている。
色々見ているとちょっとそそるデザインのキノコナイフが目に止まった。イタリア製だ。だがいかんせん、今年のキノコのシーズンは終わり。もし買ったとしても出番は一年後。だいぶ先だな〜。とりあえず今は残ったキノコをどう食べるかを考えよう。
天日干しコウタケを戻して、コウタケチャーハン(*^^*)。