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F.F.雑感
其ノ六百三十三 猛暑日フラット、朝のテイリング
(ああ、テイリングしている)
僕は想像していたことが現実になったのに、不安も感じていた。 でもチャンスには違いない。すぐにキャスト、流れが弱いのでリトリーブする。 フライに食いつく気配はないが、まだこれからだ。来たばっかりなんだから。 河口方向を見るとあちこちでヒレがゆらゆらしている。これは間違いない。おととしのあのテイリングの再来だ。 海から声がした。SUPの人たちが話すのがここまで届いていた。 週末が小潮なのは事前にわかっていた。しかも干潮が朝の7:30。干潮前後をやろうと思ったら早起き必須、僕は5時前に起きてフラットにやってきた。それでも着いた時にはSUPの人たちはもう海に出ていたから、彼らは相当早い。出発する時点で30度だった。空は曇っていて、強烈な暑さというほどではないが魚影の見つけにくさはある。
この日の場所はおととし小潮で長時間テイリングに出くわした場所だ。その時は1匹釣ってあとは延々とバラすという失態をしでかした苦い思い出がある。それ以来、バラし対策でフックに対して小さめにドレッシングするタイイングをやり始めた。 今回は同じ場所同じ小潮だから、おととしのテイリング祭りを期待してしまう。そううまく行かないだろうと思ったが、来てみたらテイリングしていたのだ。だが、釣れない。 このテイリングは移動している。こういう状態は底の何かをついばんでいないのか。ひょっとしたら魚はボラかもしれない。見ていると尾びれでなく三角のヒレが動いているのもいくつか見える。これはボラの背ビレだろう。 5時起きででてきたのに、思った以上に潮は引いていた。
フッキングはしっかり決まりました(*^^*)。
ゴソゴソっという反応が手元に伝わった。(きたっ!)少し待っているとまたゴソゴソっ。ラインがピンと張った。
僕はロッドを横倒しから後方に引いた。グンっっと重さが乗った。 Tさんは河川エリアを潮とともに上流へ釣り上がってみるという。僕は朝早かったこともあり帰ることにした。 満ち上がりで2キャッチ2バラしだった。あのテイリングは一体なんだったんだろう? 帰る頃になって晴れてきた。気温は37度に達していた。 合流したTさん。謎テイリングに翻弄されっぱなしです(>▽<;)
チヌが底の何かを食べているなら姿勢を保つため尾ヒレをゆらゆら動かし、同じ場所にとどまるはずだ。そういうテイリングも見えるが、食わないということはフライが合っていないのか。
土手で人が手を振るのが見えた。Tさんだった。 Tさんと合流し、朝からの釣れないテイリングのことを話すと、下げ潮でこういう事があるという。 それぞれ別れて釣り再開。そろそろ干潮になる。このままだとやはり満ち上がり最初の時合頼みになってしまいそうだ。 まだ昼前、灼熱と化した街へと帰ります(^^;)
次のキャスト、ラインの着水で盛大に散らしてしまった。落ち着こう。少し待っているとまたテイリングが始まった。
すぐにキャストする。良いところにフライが落ちた。ラインで散っていない。流れに任せて送り込むが反応なし。少しリトリーブしてみるが、ダメ。 しばらくこの攻防が続いた。テイリングは続きながら徐々に下流方向に移動している。 なにかおかしい。これは本当にチヌのテイリングなのだろうか? 僕は考えられることを思い浮かべてみた。 そして満ち上がりが始まった。水面の釣れないテイリングはまだ続いている。背ビレらしきものや背中丸出しで泳いでいるのも見えている。賑やかな水面だ。
それにしてもこれは下げ潮の時と様子は変わっていない。釣れないのも同じままなのだろうか? 事態を打ち破れないまま潮が満ちてきた。釣れないテイリングにキャスト、まだ下流への流れが勝っているのか、フライは流れ下っていく。 僕はリトリーブせず流し込んだ。
曇ると日差しは遮られるが、チヌは見つけにくい。
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