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F.F.雑感
其ノ七百 タナゴの見る夢
プロペラ仕掛けはタナゴ用の竿のグリップに使った竹の余りを割って、長さ10mm、幅4〜5mmにして左右を逆方向に角度をつけて削り(竹トンボの羽のように)、センターに穴を開けて糸を通す。プロペラはフリーで回るが、上下位置を固定するためにビーズを上下に通しレジンで固める。レジンで固めたビーズは完全に固着せず適度に止まって動くので位置決めに丁度いい。これら全てTさんに教わったことだ。
またプロペラが回った。合わすと今度は掛かった。ヤリタナゴだ。合わせはプロペラの回転でと言うよりも、浮きや餌の黄身練り周りの魚の動き、それらを総合的に見て合わせていると言う方が正しい。 前回のタナゴ釣りで、Tさんがバラタナゴかもしれないと言っていたやつ、今回なんとしても正体を確かめたい。ヤリを何匹か釣りまた仕掛けを投じて待っていると、前回見た色鮮やかなやつが姿を現し突っついてきた。(食ったか?)一瞬そう思い合わした。掛かった! 見てみるとヤリでもアブラボテでもない。Tさんに見せると「これはタイリクバラタナゴですよ!」と言った。ネットの写真で見ていたよりも色が大人しい。それに背びれに黒斑があるからメスかと思ったが、産卵管は出ていないしオスの特徴の赤くなった目、まだ婚姻色がしっかり出る前のオスだろう。それにしてもバラタナゴ、本当に居たんだ。 大人しめの色合いだが、おそらくバラタナゴのオス(手前)。
背びれと尻びれの赤、そして腹の黒さ(^^;)
クルッと回った。合わすが掛からない。でも回った。
自作プロペラ仕掛けを実践初投入だった。前回のタナゴの時のTさんのプロペラを真似して早速作ったが、作ったら試したくなった。Tさんを誘いこの日もタナゴ釣りにやってきた。 前回用意した黄身練りだったが、針に付けるのが容易ではない。これまたTさんがやっていたコスメ用のシリンジを僕も100均で入手し、黄身練りを入れてきた。 二つの新装備を試し、それで釣れたら言う事なしなんだが。
念願のバラタナゴ、ついに釣ることができました(*^^*)
僕の方は最初の色が薄めのバラ以降はヤリが続いた。
産卵管の伸びたメスや色付いたオス、それぞれ良い型が竹竿を曲げて仕掛けを持っていく。少しためてグッと持ち上げると、良い重量のタナゴが空中に飛び出す。 観察ケースの中が賑やかになった。初めて釣った水路の時はヤリのオスはまだあまり婚姻色は出ていなかったので、その時と比べるとこの新ポイントは数とサイズと色でかなり楽しめる。 少し場所を変える。石の表面の苔をついばむタナゴたちが見えた。 こんな場所にでもたくましく息づくタナゴたち。
黄身練り用シリンジとプロペラ仕掛け。
少し離して黄身練りを落とすが全く見向きもしない。思い切ってタナゴたちの真上から沈めたら反応したがすぐ散ってしまった。
仕掛けを持ち上げまた沈める。すると一匹が反射的に食いついた。 合わすと掛かり、上げるとその虹色の魚体! バラタナゴだ。しかも婚姻色が濃い。 すぐTさんに見せ、観察ケースに入れじっくり見入った。なぜこんな色になるのか。自然の不思議。 まるでこのタナゴが夢を見ているような、いや、夢を見ているのは僕なのかもしれない。 そのあとヤリタナゴが調子良く釣れ始めた。前の釣りの時から思っていたが、タナゴの活性は朝よりも日中の方が高い。これが季節が変わるとどうなるかわからないが今の時期だとそんな感じだ。
例によって背びれと尻びれが赤くなるヤリのオス。この日はそれに加えて腹が黒っぽくなっていた。 オイカワのオスが婚姻色が進むと顔が黒くなるがそれに似ている。 「バラ、釣りました」とTさんが声を出した。しかも僕が釣ったやつより綺麗なやつだった。 ![]() ![]() ![]() ![]()
ヤリタナゴ縦並び。いい調子で釣れてます(^^)
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