F.F.雑感
其ノ七百二  山椒と土用のチヌ
少し前に後輩のKくんと採ってきた実山椒。去年は乾燥させて粉山椒にと思ったが、粗挽きにしか挽けなかった。粉山椒にするに赤くなった頃の実を収穫して乾燥させて挽くらしい。
今年は塩漬けにした。そのまま食べるとやはり舌が痺れる辛さだが焼き茄子や焼売に乗せて一緒に食べると、丁度いい感じでうまい。
今年の土用の丑の日の鰻は、実山椒の塩漬けをかけて頂いた。
暑さを忘れる爽やかな辛味が口の中に広がり、フラットのチヌ釣りの疲れもいつの間にか消えていった。
連日猛暑日、場所によっては酷暑日を記録するこの夏。僕の住むエリアも37度を普通に超えるようになってきた。雨が降らず渓流には今ひとつ行こうという気にならない。週末はタナゴに行こうかと仕掛けを準備していたが、金曜日の夜にSNSのコメントのやりとりで釣友のTSさんが週末は潮回りがいいと書いていたので、迷いが出た。
フラットは水辺だし海からの風で感覚的には町中より2、3度低いと思う。むしろフラットで釣りをする前後の準備や片付けの方が暑さでしんどそうだ。あれこれ考えたが、チヌの魚影や引きが頭から離れなくなり、僕はフラットに行くことにした。

フラットのチヌを始めてから数年は、ハマったのもあるがかなりの回数行っていた。そう考えると今年はだいぶ少ない。
タナゴを始めてそちらの回数が増えたからというのもあるが、やはりこの猛暑がいくらフラットは少し気温が低いとはいえ行くのをためらわせている。だからかなり覚悟して行くような気分だ。水も500mlを2本用意した。
フラットでチヌを探すTさん。僕とウエアの色目が一緒(^^;)
この日は河口ブレイクで砂地が出るまでは潮は引かず。
干潮を過ぎ、暑さは最高潮のはずだが河口周りは幾分気温が低い。
下げ潮の時から海にくだり切らず川に残って待機していたチヌの群れがそろそろ動き出す頃だ。
遡上してくるチヌに向かってキャスト。手前に落とさないと散らすだけなので慎重に投げた。
何投かしてリトリーブしているとラインが手繰れなくなった。ラインが張る。合わすと重い。
ようやく掛かった一匹、ネットですくい振り返ると遠くのTさんが親指を立てた。僕もロッドを掲げて答えた。
「同じ格好の人がおったよ」とおじいさん。「それ、友達です」
バイクが停めてあったので、Tさんが来ているのはわかっていた。
「暑いですねえ」とわかりきった挨拶を交わして、僕はフラットへ降りた。まだ海面はやや高い。
正午が干潮の中潮、潮位差は大きくないが、荒っぽい満ち引きよりは釣りやすいかもしれない。
僕は遠くに見えるTさんに、短く叫び声を上げて声をかけ、手を振った。そしてフラットに降り、チヌの姿を探すのだが、ざっと見ても魚影は見当たらなかった。
くちびる皮一枚のチヌさん。暑くてもナイスファイトでした。
河川エリアで少し上流に移動し、岸際のチヌを狙ってキャスト。リトリーブするとチヌがついてくる。
しかしフライを食わない。ずーっとついてくる。そしてプイッと離れてしまう。
何度か繰り返す。石が並んでいて引っかかりそうな岸際に投げると、ラインが石をかわすように動いた。食ってる! 合わすと掛かったがすぐに外れた。
粘っているとまた掛かった。リールを巻いて備えるがまたバレた。
食いが浅いのか?
こちらはシュウマイの実山椒塩漬け乗せ。
酷暑の夏を乗り切る処方箋(レシピ)。鰻の実山椒の塩漬け乗せ(*^^*)
                      
焼き茄子に実山椒の塩漬けを乗せて。 
Tさんのところまで行き状況を聞いてみると、来てすぐはバタバタっと釣れたという。潮が引き始めてチヌも消えていくのはあっという間だったとか。
そうなると広い干潟でチヌを探すのは、この猛暑の中ではかなり重労働だ。
僕は干潟の横にある川のエリアで岸際でガリガリやっているやつを狙うことにした。
Tさんにそう伝え、川の方へ向かったが、まだ潮位が高いので腰まで浸かる深さだった。
それでもこっちは魚影が見える。
皮一枚でフッキング。しかもファイトでも身切れせず(◎_◎)