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2015 釣乃記
第拾壱話 ヤマメはどこへ行った 〜後編〜
車に戻ったのはお昼少し前だった。僕の目論みだとこの時点で満足の行く釣果を得て、お昼を食べて帰路に着く、というつもりだったがそれは大いに外れた。
快晴での日中の釣りの不利、連休後半の高速の渋滞。一番避けたい懸案事項をふたつ、思いっきり抱えてしまう事になった。 最初の川から遠くない別の川へ向かった。そこの一番期待の持てる場所へ一本勝負を賭けることにした。 やっぱり僕は先行逃げ切りは性に合わないのか?
気温はぐんぐん、山は三角(^_^;
車で見る外気温は24度だったが、そんなものではない気がした。
もう初夏と言っていい。紫外線も相当強いに違いない。 準本流という規模の流れに着いた。昼を回ったこの時間帯では無謀かと思えたが、とにかくやってみる。 水はささ濁りのように見えた。釣りをするには問題ない程度だ。 対岸の岸際に木の陰が続いている。そこを狙ってキャスト。陰のところには深みもあるから悪くはないはずだ。
二転三転、ようやく手にしたヤマメ。
本筋の流れに戻った。でももう釣れそうな場所はない。
と、日ざしがしっかりと当たっている瀬でなにかがぎらりと光った。いやそれは間違いなくヤマメの魚体だった。 でも半信半疑でキャスト。すると一発で出た。こんなぎんぎんに日が当たる流れでか? 連休のヤマメは所在がわからなくなる。少なくとも僕の予想の範囲にはいなかった。 ともかくあとはひとつだけ、渋滞に巻き込まれる前に帰るだけだ。
ゴールデンウィーク、釣り人の密度はヤマメよりも濃いようだ。
ここから支流に入らず本筋を上がってもあまりいいポイントはない。どうするか? ふと支流の方に目をやるとなんだか気になった。合流点から支流の方をのぞいて見ると、濁っている。それもかなりだ。 支流は横に田んぼがある。田植えの影響か。本筋の流れもささ濁りだったのはこのためだ。 ルアーだと大丈夫なのだろうか? フライにはさすがにきつい濁りだった。
田植えももうすぐ。うかうかしてたらすぐに梅雨だ。
ぎんぎんに陽の当たる流れで。
とっておきのポイントはこの川に小さな支流が注ぎ込む合流点だ。
その支流の方の合流点すぐ上に小さな堰堤があり、その下に良型が溜まる事がある。 その場所が見えてきた時、不意に視界の右に人が入ってきた。 「!」 釣り人! ルアーマンだった。 そのルアーマンは僕に気付いたが会釈だけして合流点から支流に入りすぐある堰堤下で釣り始めた。 なんと、またか。いや、最初の川では結局先行者は入っていなかったが。それにしても。
もぞもぞと蠢いております。
しかし岸際の陰の連なりはヤマメの気配は全くなかった。人間が思ういい場所はヤマメにとっては、必ずしもいいということではないのはわかるが、こんな天気ではやっぱり日陰がいいんじゃないのか? と思ってしまう。
日なたとか日陰とかじゃなく、この近辺にはヤマメはいない、ということ? 認めたくはないがそうなのだと思い始めてきた。まだこの川に入って十数分しか経っていないが、そういう気配を感じ取れるのは釣り人の特殊能力だ。 だがまだこの川の期待のポイントを残している。時間の経過が高速の渋滞を想像させる。また集中力が途切れてしまう。集中しなければ。 ![]() ![]() ![]() ![]()
この日のランチ会場。木陰は必須、毛虫に注意。
久々の釣行ランチ。手早く食べて片づけてσ(^_^;)
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