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2015 釣乃記
第五話 ショートスクランブル 〜 春 〜
にぎやかになった渓。さてさて。
バタバタと忙しい週末が続き、今週も慌ただしい。
そんな中土曜日が半日ぽっかり空いた。すると、先週ティムコ嶋崎氏のタイイングデモでいっしょだったTさんが、半日でも時間が空くなら行こう、と言ってきてくれた。 とんとん拍子で話は進み、午後だけのショートスクランブル決定。 Tさんのボルボで高速に乗った。自分のじゃない車で釣りだなんて何年ぶりだろう。快適なクルージングであっという間にインターチェンジに着いた。
時間はすぐに経つ。昼からの釣行も何年ぶりか(この日はこれが多い)だから余計にそう感じる。
しかも今シーズン初めてやや小さめの渓流での釣りだから枝に引っ掛けたり遡行の足取りがおぼつかなかったり。それはTさんも同じようだった。そんなだからさらに時間が経ってしまう。加えてアマゴの反応も渋い。ジレンマが川筋に停滞しつつあった。 朽ちた堰堤の手前のたまり。通常考えるなら王道ポイントだが、この日の状況を考えれば期待はできない。 一投目、一番いいポイントへ。やおら水面が動きフライが消えた。僕はハッとして合わせた。遅くない!! しかしラインは宙を舞った。もう出ない。この日はこういうことなのか?
山の春の芽吹き。あともう少し。
出た。空振り。うむむ。
また出た、空振り。食っていないのか? 食い込みの良さそうな半沈みのパターンに変えてみる。 出た! 空振り、フライは上空の木の枝に・・。 魚はいるがどうもフッキングしない。先行をTさんと変わる。 水位もいい感じでハッチもある。なのにどうも釣果に繋がらない。Tさんも首をかしげている。 前日に降雨はあったがそれも影響しているのだろうか?
去年の最終釣行以来のTさんとの釣り。
車中で話は盛り上がるが、あくまで釣りが本命。僕がインターチェンジからすぐ近くの川を提案した。時刻は14時。ここでやってみることでTさんも納得した。僕自身、この川は何年ぶりかの入渓だった。
入って数分、僕が一匹目を釣った。小さいが久々のアマゴ。いいじゃない。続いてTさんも一匹。 ちらほらと虫も飛んでいる。午後からの釣行で時間的にもどうかなと思っていたが、これはとんでもないことになるのではないか?
脱渓ポイントが近づいてきた。日も山かげに隠れてしまっている。
まだもう少しこの川に春が訪れるのには時間がかかるようだ。 僕はTさんを見た。Tさんもそろそろ引き上げ時だと感じていたようで、無言で頷いた。 最後のポイントでそれぞれ辛うじて一匹づつアマゴを手にした。 Tさんはこれからしばらくは各地の本流へ赴く。次回釣りに同行できる時を楽しみに。 僕は次週からの渓流の釣りの本格始動を心に決めた。
もう一週あとか? 遅い春は必ずやってくる。
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