其ノ三百八  グレイヘロンの期待値
満を持して、このマテリアルを入手!
年末年始の海の釣りも良かったりイマイチだったりと、いろいろあった。
またグッと寒くなり北部の積雪は1m30cmに達している。島は積雪はないが今までとは段違いの寒さに違いない。
ということで、今週はおとなしくしている。ちょうどいいタイミングで注文していたマテリアルも届いていた。
グレイヘロン、これだけの高品質なものは初めて手にする。
国産のグレイヘロン、これを海のフライに使うのはかなり贅沢な気もするが、ちょっとコレで巻いてみたいので、早速。
今までのシラスパターンの魚皮をヘロンに置き換えただけなのだが、明らかに雰囲気が違う。
魚皮も水中では柔らかくなり揺らいでいるはずだが、そこはヘロンのことだから水中での魚を誘う動きは相当のものではないだろうか? これはかなり期待出来るのでは、とひとりで盛り上がってしまった。
ソルトウォーターヘロン、果たしてどうか!?
メバルがフライを追うけれど食いつくまでに至らないというシーンを数多く見てきた。そこでsnapを使ったり細身軽量化をしたりと工夫をこらしてきた。昨年の連続ヒットでようやくそれが実り、ドロッパーにすることで更に強固なものにできたかと思ったが、その効果はどうもまだ流動的だった。
海のことだから、その時の条件で大きく左右されるのは間違いない。条件の悪い時にでも少しでも抵抗してみせたいから、その手段のひとつとしてヘロンを選んだ。もちろん条件の良い時にはさらに多くの、大型の魚を誘うのにも期待している。
そういえば少し前まではソルトウォーターゾンカーも巻いていたが、今は小休止。かなり大振りのフライになるし、メバル狙いには向いていない。またいつか、アナハゼを釣る時には・・。
ヘロンでは4本巻いた。ドロッパーとリードフライ用に。
海のフライの形やマテリアルは渓流で使うものとはだいぶ違っているので、巻く時のおもむきも別物だった。
しかしヘロンを使うとヤマメ用のフライに近い感覚があるので、あともうひと月ちょっとで迎える解禁も意識させられる。
ヤマメはヤマメで巻かなければならないが、もうちょっと待ってくれ。まだ海の釣りには思うところがある。
せめてヘロンを試してから。