其ノ三百十三  三月の緩やかなタイイング
やっぱり半沈みのパラシュートって安心して使える。
解禁してからほぼひと月が経とうとしている。
なんとか釣れたりボウズだったりと、釣りのペースも浮き沈みが激しい。
解禁前にその準備としていろいろとフライを巻くのだが、その数は年々減っている。
今年も解禁前にはロクにタイイングはしておらず、釣行前夜か前々日に数本巻いて事をしのいでいる状況だ。
そんなぎりぎりのフライの補充も良い面もあったりする。
解禁後、何度か釣りに行ったあとでタイイングをすると、今年の釣りでのフライの傾向が少しだがわかった状態で巻く事ができる。
オフシーズンにせっせと巻いたのと、解禁後に巻いたのとでは一緒かどうか? 
ちょっと違うのではないかといつも思っている。川や釣りに接して間もない時の感度はより実践モードになっているから、巻くフライもそういう素養を含んだものに仕上がるのではないか? とかね。
それぞれのパーツがしっかり役割をしたらこんな感じに。
水面に浮かべるドライフライをより鮮明にイメージできるからシーズン中タイイングが必ずよいかと言えば、やっぱり慢性化するストック不足は釣果にも影響しかねないから、それもちょっとまずい。
とは言え僕は平日にコツコツとタイイングするような性格ではないし、結局前夜の必要最小限タイイングというところに落ち着いてしまう。
今の時期はまだフライのロストは少ないが、これから季節が進むごとにロストは増えていきそうだし。雨の週末とかに巻くのが一番なんだけど、これまたそれがなかなかできない。結局自分の問題でしかないのだけど(^_^;
そして釣行前夜に巻くパターンだが、前述の釣り感度の高い状態で、なおかつ限られた時間で巻くのだから、熟慮の上で最優先で欲しいパターンとなる。それはもちろん釣れる期待が大きいことが条件だ。
大振りなフライが活躍する時期もすぐそこまで。
そういう意味では無駄なフライを巻かずに済んでいると言えなくもない。もちろん無駄だと言い切れないところもある。使ってみないとわからない。現場でどんなハッチが起こるかもわからないし。
どのみちシーズンは始まっているのだから、ぎりぎりの補充でいく事になるだろう。のんびりしているというか怠慢というか。
でも釣る事自体は妥協せずにいきたいなあ( ´ー`)